【対応事例】iTunesをバージョンアップしてからまともに動かない
こんにちは、自分自身でもiPhoneやiPadなどのアップル製品を日常的に使っています、平山です。
iTunes11.1.4はバグだらけ?不具合報告が続々と・・・
2014年1月下旬、iPhone(アイフォン)やiPad(アイパッド)の管理をする、iTunes(アイチューンズ)というソフトの最新版(Ver 11.1.4)が配布されました。旧版のiTunesを起動すると自動的に「ソフトアップデートのお知らせ」が表示されるので、ほとんどの方は何の警戒もせずに、バージョンアップを行う事と思います。
しかし今回のiTunesバージョンアップについては、非常にトラブルが多く、かなりの数の方から不具合の報告やヘルプの要請が出ています。私も、実際に以下のようなご相談をうけました。
- iTunesをアップデートしてから、iPhoneを繋げなくなった(繋いでも認識されなくなった。)
- iTunesを起動できなくなった。(起動してもすぐ強制終了される)
- 変なエラーが出るようになった(「コンピューターにMSVCR80.dllがないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するには、プログラムを再インストールしてみてください。」)
- etc.
どのように対応すればいいか
症状によって対応が異なるので詳細は割愛しますが、おおよその流れだけご紹介します。症状や状況にもよりますが、基本的には下記の1から順に試していくことになります。
- 「Apple Mobile Device Support」の再起動、再インストールを試す
- iTunes関連アプリを全て削除し、iTunesの最新版を再インストールしてみる ※1
- iTunes関連アプリを全て削除し、iTunesを旧式版へダウングレードする ※2
- OSリカバリし、iTunesの旧式版を再インストールする
※1 iTune関連アプリが正常に削除できない場合は、別途削除ツールが必要
※2 iTunesの旧式版(10.7推奨)は別途ダウンロードしておく
なるべくなら上記1~3で解決したい所ですが、元々OSに不具合を抱えていたなどの理由から、1~3の対応で修正出来ない場合もあります。その場合は、かなり面倒ですが、OSの再インストール、リカバリ、初期化からやり直すことになると思われます。
【重要】復旧作業は各自の自己責任において行って下さい。この記事を読んで作業したが解決しなかった、何らかの不都合があった、等のお知らせを頂きましても、当店では責任は負いません。今回の記事は『この通りに作業すれば治ります』と保証するものではなく、当店における対処方法や作業の流れを事前にご紹介するものです。
大抵はアプリの再インストールで解決、ただし稀ではあるがOSリカバリが必要になるケースも
リカバリを行う場合は、データのバックアップもして置かなければなりません。インターネット接続設定やメール設定、プリンタ設定などもやり直しですし、iTunesを含めて、パソコン購入後に導入したソフトもひとつひとつ復元する必要があります。ご依頼頂ければキッチリ当方で復元しますが、費用がかかります。ご自分でやるにしても、かなり面倒です。
先月末から2月10日現在まで、当店にiTunesの問題でご相談頂いた方々のうち、ほとんどの方は上記1~3の対応で復旧できたのですが、うち、お1人様だけはOSのリカバリが必要と診断しました。iTunesの不具合との直接の関連は不明ではありますが、コンピュータウィルスやスパイウェアが大量に発見された事から、そのように診断しました。
iTunes11.4の不具合に対するアップル社の対応は
Apple社のサポートページ等で個別の相談対応などは行っていますが、現在の所、この不具合に関する公式な声明はありません。
おそらく次のバージョンの配布時には不具合が修正されているだろうと予測されていますが、それがいつ公開されるのか、また、現在不具合が出ている人にとっての解決になるのか(バージョンアップだけでは解決できず、結局は再インストールなどが必要なのではないか)という点では、まったくの未知数です。
こういったソフトウェア関連のトラブルでアップル社が責任を認め、ユーザー1人1人まで完全解決をしてくれるかと言えば、過去の事例などから考えても、それは可能性としては非常に低いと思われます。仮に何らかの対応がされるとしても、とても待っていられない、iTunesが使えないと困る、という方が、当店にご相談に来られているわけです。