黒川郡大和町の事例。起動しないパソコンを現地で応急修理。

デスクトップパソコンを診て欲しいという出張診断のご依頼。その場で復旧完了した事例
先週、宮城県黒川郡大和町のお客様よりご連絡を頂きまして、起動しなくなったパソコンの出張診断と応急修理を行って参りました。
当店では、出張診断の段階で、その場で処置可能な場合は即対応致します。もちろん、お客様に方針や料金についてのご許可を頂いてからの作業になります。
今回はそのような事例の具体的な内容のご紹介記事です。出張診断のご依頼をご検討中の方のご参考になれば幸いです。
今回のPC故障の症状と原因、そして処置内容。
症状:パソコンが正常に起動しない
事前のお話では、「デスクトップパソコン(タワー型)の電源を投入すると、しばらく初期のアルファベット表記の画面が続いて、再起動を繰り返してしまう…」とのことでしたが、まずはその症状を再現すべく、電源を投入してみます。すると…たしかに、初期画面で30秒ほど停止し、電源が切れました。明らかに異常です。
その後、念のため引き続き様子を見守っていると… おや?OSが立ち上がり、デスクトップ画面が映りました。お客様によると、ごくまれに起動に成功することもある、とのこと。今回はたまたま運が良かったようです。しかしもちろん、これで「解決」ではありません。原因を調べ、確実に起動できるように修理または改善することが求められています。引き続き診断を進めます。
原因:内部ストレージ(ハードディスク)の劣化
さて、運よく起動できたこのチャンスの間に、調べられることをひと通りチェックします。WindowsOSの詳細なバージョン、システムのハードウェア構成など、基本的な情報を確認しつつ、症状的にもっとも疑わしい部分、つまりストレージのチェックを優先的に行いました。
サポート業者にとってはおなじみの「CrystalDiskInfo」での検査をお客様へご提案、ご許可頂きまして、パソコン内に搭載されている記憶装置の状況をお調べしましたところ…案の定、内部のディスクの劣化が非常に進んでおり、特にデータ保存用と思われるサブのハードディスク(Dドライブ)は完全にアクセス不能になっていました。

検査結果からご提案した応急処置の内容と、その結果
さて、もっとも疑わしい原因に、見当がつきましたので、引き続き改善のために必要と思われる処置を行います。
パソコンの電源を落とし、電源ケーブル等を抜き、蓋をあけ、内部の配線のうち、問題の弱ったハードディスクへの接続ケーブルを取り外し、以後は使わないように、孤立させました。
そして蓋をしめ、再び必要な電源ケーブルなどを繋ぎ、パソコンの起動実験を行います。すると・・・問題なく起動しました。それを合計3度行い、「正常に起動できない」という問題が解決したことを、お客様と一緒に、確認しました。これで、運の良さとは関係なく、いつでも起動できるようになり、動作も早くなりました。
とりあえず現地で出来る応急処置としては十分かと思います。
応急修理完了。今後の対処方法も
さて、ご依頼の内容としては完了なのですが、今後についてのお客様へお伝えしなければならないこともあります。
まず、故障し問題を起こしていたハードディスク。こちらの内容はアクセスできなくなっていますので、もし中に必要なデータがあった場合は、改めてデータ復旧のご依頼して頂くことになります。ご自身で意識しておらずとも、取り外したDドライブ内のデータに依存して動作するアプリケーションがあるかもしれません。
また、とりあえず無事に動作しているCドライブのM2.SSDストレージも、残りの空き容量がわずか、また、稼働時間も2万時間を超え、劣化が見られますので、今後、少しでも不審な症状が見られたら、お早めの点検と修理をお願いしてまいりました。
…以上の診断結果、ご注意事項などを手書き・複写の報告書にまとめて、お客様へお渡し、ご署名を頂きまして、今回のお仕事は完了となりました。
当店の出張診断・応急修理サービスの大体の流れは、おおよそこのような感じです。
宮城県・仙台市周辺で、パソコン・インターネットでお困りの方、ご自分で持ち運びなどが大変な方、スタッフが来て現地のWi-Fi環境などを見る必要がある場合など、当店の出張診断サービスのご利用をご検討ください。