【PC自作の心得】トラブルを避けるため、電源容量は多めのものにしよう

パソコンサポートせんだいみやぎ・パソコン修理・パソコントラブル対応のプロ業者
こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

自作系パソコンのトラブルに多い、電源の異常

当店に持ち込まれるパソコンの修理依頼は多々ありますが、お客様自身またはパソコンに詳しい知り合いがパーツを選んで自作したと思われるパソコンに特に多いのが、電源回りでのトラブルです。

  • シャットダウン操作をしたのになかなか終了せず動作ランプが消えない
  • 電源スイッチを押しても電源が入らない場合がある
  • 勝手に起動する場合がある
  • 再起動を繰り返す場合がある
  • etc
パソコンの電源ユニット

単純に「壊れてしまった」という場合もありますが、私の経験上「もっと電源容量が大きいものならまだ大丈夫だったのに」といったケースが多いです。

  • 電源ユニットの選択ミスで、必要な電力が確保できていない
  • 組んだ当初は許容範囲内だったが、後に新しいパーツを取付・交換した際に消費電力が増えた
  • 経年劣化で電源ユニット自体の出力が落ちた
  • 一部のパーツが余計に電力を食うようになった
  • etc

つまりパソコンを組む時には、使いたいパーツが必要とする分より多めの出力の電源ユニットを組み込んでおけば、トラブルの発生確率を下げ、安定して使える期間が長くなるわけですね。

自分で組む時でも電源に余裕は持たせたい

自分で自分用のパソコンを作る際には、どうしても以下のような意識が働きがちです。

  • なるべくコストを下げたい
  • 他の性能に直結する部分(CPU、グラフィックボードなど)にお金を掛けたい
  • 動きさえすれば良い
  • どうせ数年でまた新しくするから(長期の安定性を軽視)
  • ケースに付属していた電源を使いたい、別に用意するのは面倒
  • 不具合が起きてから考えれば良い(自分で交換すればよい)
  • etc

ですが、いざ問題が発生してしまうと、データが失われてしまったり、かえって余計なコストが掛かってしまいます。パソコン本体の電源ユニットは、なるべく余裕を持たせて取付けるほうがお勧めです。

パーツショップのウェブサイトなどで自分の組みたいパソコンの消費電力の計算をした上で、さらにその2倍の容量を用意するのが理想です。

人に譲る場合はなお一層の注意を。せめて一言添えて

自分の使わなくなったパソコンを「お下がり」で譲渡したり、販売するケースもよく見られます。その際には、将来起こり得る問題についても誠実に伝えておくようにしたいものです。

当店には「人からもらったパソコン」についての困り事相談がかなり多く寄せられます。悲しいことですが、自分が使うだけ使って、後はすぐに駄目になりそうなパソコンをメルカリなどで高く売りつける…といった例も存在します。(基本的な性能はチェックしても、電源の劣化具合などは把握しようがないですから、どれほどパソコンに詳しくても事前に見抜くことは困難です)

また、譲る側がリスク自体を自覚していない場合もあります。とにもかくにも、自作系パソコンの個人間取引は後々にトラブルになる可能性が比較的高いです。もし何かでお困りの際は、当店までご相談ください。