無償でWindows10にアップグレードしたパソコンで、不具合が出る場合があります。

こんにちは、店長の平山です。

パソコンサポート・パソコン修理・パソコントラブル対応のプロ業者

Windows10に関するトラブルについて、よくご相談をお受けしています。

Windows10無償アップグレードキャンペーンを利用したパソコンで、後日トラブルが発生する場合があります。

以前、Windows7やWindows8、Windows8.1を搭載したパソコンを購入された方を対象に、無料でWindows10にアップグレードを可能とするキャンペーンがありました。

その当時も様々なお客様より、やってはみたものの移行がうまく行かない、パソコンが起動しない、もしくは一部の機能やソフトウェアが正しく作動しない、そのつもりはなかったのに半ば強制的にアップグレードされてしまった、意図しない大量の通信でモバイル通信機器が使用不能になった、などのトラブルのご相談が多数ありました。が、それはまた別のはなし。

問題は、2017年の現在になっても、Windows10の大型アップデートのたびに、不具合が発生してしまうパソコンがあちこちで見つかっている、ということです。具体的な症状としては、例えば、非常に動作が遅くなる、見慣れないエラー画面が出る、インターネットに接続できなくなる、スタートボタンやタスクバーがクリックしても正常に反応しない、それまで使用していた周辺機器やソフトウェアが使えない、等です。

つまり、今は大丈夫でも、無償アップグレードを行ったパソコンは、潜在的にトラブルを抱えている、という見方もできます。

Windows10無償アップグレードの画面。
このような画面が出て、2015年から2016年ごろに、お手元のパソコンをアップグレードされた方が、今頃になってトラブルに遭うケースが増えています。(画像はMicrosoft社のサイトより引用)

Windows10のアップデートは基本的に自動なので、ある日突然変な症状が出てしまう

Windows10のアップデートは、それまでの旧バージョンのウィンドウズとは違い、ほぼ自動で行われることが多く、ユーザー側で「まだ心配だからアップデートしない」などの、保留や様子見といったことが、ほとんどできなくなりました。
つまり、使っている人にとっては、「何も悪いことをしていないのに」ユーザーが関知しない間に勝手にアップデートが行われ、その結果、思わぬトラブルに見舞われてしまうわけです。

アップグレード前に使っていたプログラムと、最新WindowsOSの相性や競合が原因か

トラブルのパターンは様々ですが、過去に私が多数のパソコンを診断した経験から、最も多い原因を挙げますと「それまでパソコンで使っていた古いプログラム(特に起動中にずっと常駐するタイプ)や周辺の管理機器プログラム(ドライバ)などと、新しいOSの相性が悪かったり、対応していない」という状況が多いようです。

解決方法)問題個所を個々に修正、またはWindows10をクリーンインストール

解決方法としては、まずは対症療法として、古いプログラムを最新の状態に更新したり、あるいは、そのプログラムの開発元が最新版を作って公開してくれていない場合は、やむをえず削除する(使うことをあきらめる)などの対応が一般的です。
パソコンが備えた復元機能などを使って、一時的にWindows10をアップデート前の状態に戻しても、いずれまたアップデートは行われますので、根本的な解決にはなりません。

根本的にトラブル原因を取り除きたい場合は、一度古いプログラムを全て削除して、OSやソフトウェアを最初から入れなおす(クリーンインストール)という手段も有効です。入れなおすOSは10でもいいですし、以前使っていた7や8にする場合もあります。(古いバージョンのOSはサポート期限が切れていたり、短くなってしまいますが、パソコンの使用目的や環境によっては、それも十分に選択肢に入ります)

場合によっては、インターネットから隔離して自動アップデートが行われないようにするなどの、物理的な対応の方が良いケースもあります。※業務用の特定の書類のみ印刷できれば良いパソコンなどは、あえてネットワークに繋がず、スタンドアローン環境の方がトラブルが少なくなります)

結局は、お客様方の使われ方や目的によって解決方法を模索することになります。

結局どのように対応するのが良いかは、個別の状況によりますので、ご相談ください。

私がお伺いしまして、どのように対応するのが一番よいか、ご相談に応じます。お気軽にご連絡ください。