自作自演のスパムサイトをオウンドメディアと呼ぶのは欺瞞では?という話

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こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

オウンドメディアって何?

英語表記では「Ownd Media」直訳すれば「自前の広告媒体」ですね。

本来は、自社名義で発行・制作したパンフレット、チラシ、名刺、ウェブサイト、SNSの自社ページなど、自前で宣伝すること、あるいはその成果物などを指す言葉です。

本来は、その宣伝物が自前かどうかを示すだけの言葉です。

例えば新聞折込のチラシなら、自前で印刷会社に依頼して印刷して自社名も入っているから「オウンド」ですし、それとは別に新聞記事で紹介されたのなら、新聞は自社発行ではないので「それはオウンドメディアではない」ということです。広告用語で言うなら「パブリシティ」の対義語に近い言葉でしょうか。

元々はそういった「誰がやっているか」の区分を示すだけ単語なのですが、最近では別の意味を持ちつつあります。

悪い「オウンドメディア」つまりスパムサイトが横行している

最近、あまり筋の良くないSEO業者などが、「自社と別名義(に見える形)で自作自演で自社のサイトへの流入・集客を増やすSEO手法」を「オウンドメディア」として紹介している場合があるようです。

そしてそのような思想で作られた、まるで第三者の立場から「この業者は素晴らしいですよ!」とする「自作自演サイト」「ウソ広告サイト」「サクラサイト」がどんどん増えています。こういった広告目的のみで中身のないサイトを「スパムサイト」と総称します。

そして悪質な業者なりの売り込みの工夫として、「自作自演、サクラ、ウソ広告のスパムサイトを運用しませんか?」などと正直に言うわけにも行かないので、「オウンドメディア」と耳障りの良いカッコいい名前をつけて売り込んでいる場合があります。(当社にもそういった営業電話やメールが入る事があります)

法律で禁じられている「ネズミ講」の運営者が、ほぼ同じ内容の商法を「ネットワークビジネス」だの「ソーシャルビジネス」だのと通称を変えて売り込むようなものですね。やっていることは同じなのに、使う言葉によって印象を変えているパターンが多いです。

現在それで「成果」を上げている悪徳業者もいる

残念なことに、それで集客に成功してしまっている悪質業者は、かなり多いです。水道業者などを筆頭に、主にドアツードア系サービス(訪問系サービス)にこの手の悪質広告は多く、ネットやテレビのニュースでもチラホラ話題になります。

ネットで検索して上位表示だから安心だと思ったら「あれも傷んでいます」「これも交換しましょう」など、事前の見積や相談なく高額な請求をされてしまった例が、実際にあるわけですね。そもそも「ウソ」でお客様宅に入り込もうとする業者なのだから、仕事だけはウソをつかずに丁寧に正直に!とは、ならないようです。

手口は色々。かなり手が込んでいるものも

こういった悪い「オウンドメディア」にも色々な手口があります。

内容について、例えば「○○県の○○業者ランキング!」などと銘打って、自社系サービスを並べたり、お客様の声として架空の人物からの高い口コミ評価を並べてみたり、一方で、他社の評価は低く書いてみたり…

サイトの運営者情報についても、そもそもドコの誰か記載されていなかったり、営業の実態のない名前だけの屋号や会社名などを記載していたり、安価なレンタルオフィスや家賃の安い物件を借りてそこを所在地にしたりなど…。

騙す方について、手が込んでいるほど・おカネを掛ければ掛けるほど、消費者側からサクラをサクラと見抜くのが難しくなっていきます。

良い「オウンドメディア」もある。自社名義でやる分には何も問題なし

とはいえ、オウンドメディアとは本来はただ「自前の宣伝媒体」という言葉でしかありませんので、ちゃんと自社名義で、第三者のように名前を変えたり別人であるかのような印象操作をしないのであれば、ウェブサイトでも、宣伝チラシでも、それは普通の宣伝行為です。

自社名、店舗名をごまかさず、本社ウェブサイトの他にお役立ち情報がいっぱいの情報ブログを運営したり、ウェブサイトと連動したチラシや名刺やSNSの企画を行うことは、まったく問題ではありません。「騙し(だまし)」の手法が入るかどうか、そこが問題です。

既に大手IT企業はスパムを問題視して対策を始めている

最近の記事で書きましたが、Google社ほか、主要なIT業者はこのスパムサイトの問題について様々な取り組みを始めています。

具体的にいつ頃かはわかりませんが、今後、検索システム最大手のGoogle社が、同じ所在地や、同じIPアドレスからの投稿の重要性を下げるなどの対策を行ってきたとしても不思議ではありません。

Google社は過去にも、検索上位を狙うためだけの中身の無いSEO手法や、騙しの手法によるSEO(ブラックハット)を規制対象として、継続的に対策を行い、排除してきた歴史があります。(ご興味があれば「ブラックハットSEO」という単語で検索してみて下さい。)

弊社ならびに当支店では自作自演(スパムサイト)は手掛けません

自社でも「宮城のパソコンサポート業者紹介!」などのサイトを制作して、当店をその1位や2位あたりに配置したり、「パソコンサポート仙台宮城」以外の屋号を捏造して紹介系のサイトを作るなどの「悪い工夫」は、やろうと思えばいつでも出来ます。

が、当店では絶対にそういう宣伝手法は行いません。また、ウェブサイト制作をご検討中のお客様より、御社名を伏せての(複数名義での)「オウンドメディア」制作をご依頼された場合も、お断りいたします。なぜなら、ウソ・騙し・印象操作を行うような業者は、結局は誰とも信用を築けないからです。大事なパソコンやデータを預けて頂く業者、ご自宅に上がらせて頂く業者として、お客様からの信用は、何より重要なことです。

また、純粋に宣伝効果として考えた場合でも、前項で述べた通り、悪い方法での「効果」はいつ水泡に帰すか分かりません。効果がゼロになるだけでなく、ペナルティとして以後ずっと検索に表示されなくなるなどのマイナス効果もありえます。(Google社の過去のブラックハット採用サイトへの対応を見れば、その可能性は充分にあります)

倫理の面、リスクの面、その両面から、当店ではブラックハットに類する自演系オウンドメディア(スパムサイト)の制作などはお断りする次第です。あらかじめご了承下さい。

良いオウンドメディアについてのご相談はお待ちしています。

わざわざ「良いオウンドメディア」と区分するのも妙な話しですが、真っ当なウェブサイトの制作や、チラシやパンフレットや名刺などの広告印刷物などのご依頼は変わらず承りますので、当店までお気軽にご相談ください。

コンプライアンス(法令遵守)に配慮することで、法律上の安心と、いわゆる「Google八分」などのリスクを避けて末永く効果を産み出すサイトを提供いたします。