高齢者の方にこそIT(パソコン、スマートフォン、インターネット)を活用して頂きたい理由

パソコンサポートせんだいみやぎ・パソコン修理・パソコントラブル対応のプロ業者
こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

「パソコン・スマホは若い人のためのもの」と考えている高齢者の方が多いですが…

パソコントラブル対応などでお伺いした先のお客様とお話しをしていると、ちょくちょく「もう若くないからパソコンはあまり使わない」「ホームページなんてのは20代~30代の人が見るものでしょう」といったようなお言葉を伺います。

そういったセリフを耳にするたび、IT全般を「若い人向け」として捉え、高齢者とは縁が薄いもの、あまり使わないもの、と無意識に遠ざけてしまっているように、私には思われます。しかしそれは少し悲しいことですね。

なぜならIT技術とは、本来は高齢者さま向けと言うべきものだからです。

上手に使えば大変便利ですが、まだまだ苦手意識はあるようで…

理由1・不要な外出や行列する必要性が減少する

新型コロナの感染予防対策で外出を自粛していても、生活に必要な活動は大なり小なり発生します。

そしてウィルスの感染リスクだけでなく、加齢すればするほど、外出すること自体のコストや疲労などの身体的負担も軽視できなくなっていきます。そんな状況のもとでは、運転免許証の返納をしようと考えてはみても、とても出来ないというご事情の方も多いと思います。

荷持を下げて、公共交通機関の乗り場に並んで、揺られて…時には満車で座れない場合も。

一方、インターネットを使うことで、自宅のパソコンの画面上で銀行の振込みや残高を確認したり、スマートフォンから飲食店にあらかじめテイクアウトの注文と支払いをしておくことで行列せずに品物だけをサッと受け取ったり、さまざまな方法で肉体的な負担とリスクを減らすことができます。

大都市の役場なども混雑しやすいですが、インターネットで出来る手続きもありますし、郵送で手続きするための書面をダウンロードで取り寄せたりすれば、負担もかなり減るはずです。

身体的負担がキツイはずの高齢の方が行列をして、比較的余裕のあるはずの現役世代の人々がラクラク快適環境で手続きをしている、というような現状は、私にはとても歪(イビツ)に思えます。「苦手意識」さえ克服できれば、もっともっと安全で便利な暮らしになるのに…と考えてしまいます。

理由2・ほとんどの購買行動において節約になる

旅行の際のホテル、各種の交通機関(飛行機、鉄道、船、遠距離バスなどなど)は、インターネット予約をすることで、3割~4割程度の割引になる場合が多いです(繁忙期除く、早めの予約の場合)

また、全国規模の飲食チェーン店やコンビニエンスストアでは、スマートフォンアプリを使う事で、何らかのクーポン券が使えることが普通です。(そういった割引サービスをやっていないチェーン店の方が珍しい)

また単純に、たいていの品物は、路面店で購入するよりインターネット通販の方が価格が安いです。送料も安く自宅まで届けてくれます(一定額以上の購入で送料無料となる店舗も多い)。「自分で買いに行った方が送料が掛からないから得に決まってる!」という思い込みで損をしてしまっているケースも多いのではないでしょうか。

高齢となり引退した後は、現役時代より収入が限定的になるのが普通です。仮に金銭に余裕があったとしても、なるべく後の世代に残したいと思うのもまた人情ですから、ムダな出費を抑えて節約できるのなら、インターネット環境の積極的な利用をご検討頂く価値はあると思います。

すでに「ITを使いこなす高齢者」さんは、珍しい存在では無くなりました

インターネットが一般ご家庭に普及しはじめてから、25年程になろうかと思います。(1995年の「Windows95」発売の頃から急速にご家庭へのパソコンの普及が進みました)

これほどの期間が立ちますと、もうほぼ一般的な技術として浸透しており「新しいもの」「特別なもの」「怪しいもの」「いつ消えるか分からない一時的なもの」「ファミコンなどのオモチャに似た子ども(若者)向けのもの」といったイメージは、世間一般としては、ほぼ薄れて来たように思います。

未だそういったイメージに囚われて、「こんなものは使わない方が健康的」「奇異なものに軽薄に飛びつかないぞ」とお考えの方には、ぜひお考えを改めて頂いた方が、ご自分にとってのメリットが多いのではないかな、と思います。よい大人がパソコンやスマートフォンを使っているからといって、変な目で見る人は、もうほとんどいなくなりました。

今では当たり前の「電話」や「写真」なども、当初は新しい・怪しい技術として忌避感を持つ方が多く存在しましたが…今はそんな人はいませんよね

義務教育でITに触れ始めたのは団塊Jr世代の頃から。それ以前の年代は分からないのが当たり前。恥じる必要なし!

小中学校での情報教育が始まったのは近年より

文部科学省(当時文部省)学校教育に情報教育を取り入れ、パソコンなどの導入が始まったのは平成の初期頃からです。

ですから、その頃に義務教育を受けていた2021年現在の40代より上の、現在50代~以降の世代の方は、こういったIT関連の知識や接し方など諸々について、もちろん学校では習っておりませんし、幼少時の遊びにテレビゲームなども普及していませんでしたので、仕事として技術系の職種に就いていたごく一部の方を除けば、「よく分からない」のが当たり前なのです。

それを理由に、知らないから恥ずかしい、今さら始めるなんて格好悪い、などの遠慮は全く不要かと思います。我々を呼んで頂ければ、簡単なコツだけをお伝えしますので、どうぞ気兼ねなくご連絡ください。ご自分にとって便利な道具を使い始めるのに、遅すぎるということはありません。

デジタル・ディバイド(情報格差)の緩和に向けて

ITを使いこなしている人は得をして、知らない人が相対的に損をしてしまう現在の社会の構造について、「デジタル・ディバイド」と呼び、社会問題となっています。情報格差は、ほぼ世代間格差といっても良いかもしれません。

当店では老若男女問わず、皆さまがITの恩恵を受け、今以上に便利で安全な環境生きられるよう、ささやかながらお手伝いをさせて頂ければと思います。