【1分で分かる】昨夜のアップルイベントから知るAppleの戦略
1分で分かる「2021年のアップル」まとめ記事
昨夜(2021年10月18日深夜)のアップルイベントで発表された製品から、Apple社の「現在の戦略」を箇条書きでまとめます。

【Macbook Pro】Windows、Intel、ジョブスも乗り越えて最強を目指す

- 昨年11月からの「Apple M1」チップ搭載の高性能タイプがウケており、その路線をさらに強化
- つまり2005年から続いた Intel のCPU 及び WindowsOS との共存は不要(※)とユーザーも支持している
- Apple倒産寸前の時代に故スティーブ ジョブス氏が選んだ「協調路線」からの卒業が現状では成功している
- 2000年以前の「ハイクオリティな仕事には Machintosh パソコン一択!」という、強いブランドへの回帰路線
※M1チップ搭載のMacは、MacのOS性能を引き出すことに特化するため、これまで可能だったWindowsOSの同時インストールが出来ない(Bootcampという機能を廃止)。
※現状ではM1チップを搭載していないMacも製造・販売しているが、M1チップ搭載型が主力として徐々にラインナップに入れ替わっている
【Air Pods Pro】ウェアラブル機器へのこだわり強化

- ワイヤレスの高性能イヤホン「Air Pods」について、機能を増やした後継機種を発表
- 他にも「Apple Watch」等、身につける(ウェアラブル)デジタル機器はAppleが圧倒的に強い
- ワイヤレス充電機能(MagSafe対応)で、個々の充電が面倒という弱点をカバーして更に普及を狙う
【HomePod mini】音楽分野の強みを活かしてスマート家電に食い込む

- スマートスピーカー(※)の新デザインを発表。スマート家電の分野でも攻める姿勢。
- ただし現在、スマート家電の分野では Amazon がトップを独走中。(Alexa対応のIoT家電多数、Fire TV等)
- 「iTunes」「iMusic」「Air Pods」など音楽分野での強みと、先行して普及してきたAI「Siri」をテコに、スマートホーム分野でのシェアをどこまで伸ばせるか
※スマートスピーカーは「音を出す機械」というよりも、むしろ家中のデジタル家電を声で操作するための「リモコン」としての役割や、聴覚での情報提供(家族の予定や天気など)を行う装置としての役割が大きい。アメリカのIT企業大手(Amazon、Google、Apple)が、次世代のライフスタイルの「ツボ」として押さえようとしている分野。