iPhone持ちの自分がなるべく手間とコストを掛けずにテレビをデジタルフォトフレームにする場合に最適なガジェットとクラウドサービスの組み合わせは?【2022年版】

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こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

撮りためた写真やビデオを気軽に利用したい!

みなさん、スマホで写真や動画を撮りますよね。昨今のスマホは撮影できる画像や動画の品質も上がり、保存できるデータ容量も増え、「どんどん撮ってください!何ならYouTubeなりでどんどん公開してください!」といった”圧”が伝わってきます。

でも個人的には正直に言って、そうして撮影した素材の数が増えれば増えるほど、画像の保管、整理、管理、移動、利用、全部めんどくさい!もっと簡単にして!!何もしないでも勝手にやってくれるようにして!!!写真を見る時も面倒かけさせないで!!と感じるようになってきました。

というかこれは昔からずっと感じていて、画像に関する新しいサービスやガジェットが出るたびに「いかに簡単に活用できるようにするか」という試行錯誤を繰り返してきました。そして今日もまた”2022年度版”自分なりの画像保管・利用システムを考えてみたいと思った次第です。人生はそんなに暇じゃない!

今回のミッションの前提条件

  • 撮影に使っている、メインのスマホはiPhone XS
  • 撮った写真や動画はスマホ内に100GBちょい
  • 写真や動画は最終的に各部屋のテレビで映したい
  • 操作手順は少なければ少ないほどよい
  • なるべく新規のコストはかけたくない
  • ITオタクとして家に転がっている機材(NAS、PC、Macなど)は色々使って良いものとする

結論!本年度の「我が家の写真管理グランプリ」は Amazon Photos ‐ Fire TV Stick ‐ Amazon Echo Dot のアマゾンコンボが優勝!!!!しかし弱点も

もういちいち「各オンラインストレージの比較」だとか、長々と記事にしても読者の方が面倒なだけだと思うので、いろいろ比較した上での結論だけ書きますと、2022年2月現在ではアマゾン製品で固めた環境が利便性でもコストパフォーマンスでも最強だな、と思いました。

※写真はAmazon Echo と Fire TV Stickを挿したテレビ。その下には実験用に設置した Mac。

簡単な仕組みの説明

  1. iPhoneに「Amazon Photos」アプリをインストールし、撮影した写真・動画をオンライン上の「Amazon Photos」のストレージに自動送信させる。(なお、Amazon Prime 会員(月額 500円)であれば、写真容量無制限、動画は5GBまで保存可能)
  2. TVに接続した Fire TV Stick(セール時に2,980円で購入)の「設定」「ディスプレイとサウンド」「スクリーンセーバー」から「自分の写真」を指定しておく
  3. Amazon Echo dot(セール時1,980円で購入)などを使用して、「アレクサ、TVつけて」の音声でFireTVを起動可能。起動後は、最短で5分後からアップロードされた画像が自動再生が開始される。(スクリーンセーバの作動を待たずにリモコンから手動で画像再生アプリを開いても良い)
  4. 終了時も音声認識で「アレクサ、テレビ消して」で簡単に終了

こうすることで、スマホで写真を撮ると Wi-Fi経由で勝手にアップロードされ、好きな時に「アレクサ、テレビ点けて」と言うだけで、過去の写真がテレビから勝手に流れ出してきます。うーん、これはちょっと便利すぎる。なにせ、事前準備以外は、自分では何もする必要がありません。撮る→発声でテレビを点ける、これだけ。

自分なりの評価ポイント(良い点)

  • 「とにかく操作手順を少なく」という条件下であれば、アレクサのスマートホーム環境が便利。
  • 下準備も簡単、作業工程が少ない
  • それぞれのサービスや、ガジェットの単価が安い

この方式の弱点(悪い点)

  • 動画の保存容量が少ない。プライム会員でも最大5GB。最大価格のプランでも保存上限あり。
  • Amazonのサービスは、極めてNASと連動させにくい(以前はNASの機種によっては連携が可能だったが、自社クラウドサービス普及のためか、Amazon側でその機能<API>を廃止してしまった)ため、容量が増えてきた時の選択肢が少ない

比較対象となった各サービス・組み合わせについて

iCloud 200GBプラン (月額400円)+Apple TV(17,800円~)

良い点

  • iPhoneとの親和性が高い。本体の自動バックアップの為に200GBプランに入っている人(私含む)も多く活用しやすい。
  • iPhoneをスマートスピーカー代わりにして Siri からApple TVを起動、スクリーンセーバを作動させれば上記と同じ事が出来る

悪い点

  • 基本的にApple製品以外ではiCloud内のデータにアクセス出来ない。ブラウザからiCloudにアクセスは出来るが応用範囲が狭い。
  • Apple TV の単価が、とにかく高い。各部屋のTVに付けるのは厳しい。1台分の値段でFire TV(セール時)なら5~6本買えてしまう上、出来ることもFire TVより少ない。そこで安価な中古品、旧式品を使おうとすると、Siriからの起動に対応していないものばかりとなる。
  • あるいは、iPhoneやMacの「Air play」機能を使って、Fire TV に 写真や動画をミラーリング再生させることも出来るが、もともと動画再生可能な機器を別に用意してまで同時再生するのはスマートなやり方に思えない。いちいちFireTV側とiOSやMacOS側でアプリを立ち上げて…という操作が必要な点もマイナス。
  • Siri対応のスマート家電が他2社(Amazon、Google)に比べてかなり少ない。将来の設備投資として考えるとその点で厳しい。

Google Drive 200Gプラン(月額380円)+NAS+Fire TV

良い点

  • iPhoneにGoogle Photoアプリを入れれば写真と動画の自動アップロードが可能。
  • NASとの親和性が高い。標準機能でGoogle Driveと連動可能なNASが多いため、スマホからGoogleDriveにアップロードされたファイルを、大容量のNASに自動で同期して保存することも可能。
  • Fire TV にもGoogle Driveと連動可能なアプリを入れれば画像や動画の再生が可能。
  • 普段使いのスマートフォンがAndoroidの人なら、第一候補に入ってくるのでは。

悪い点

  • テレビの起動、アプリの起動などにいちいち手動操作が必要。音声認識で各デバイスを操作するにはハードルが高い。
  • Google陣営のはずの、TVに挿して使えるAndoroid搭載型スティックPCも存在はするが、使い勝手や価格などの面で結局はFireTVを挿してGoogleDriveにアクセスさせる方が便利だったりする。(個人的な感想)
  • Google Nest HUBなど、単体で「AIの音声認識で自動起動できる映像機器」は存在する。が、TVなどの外部機器への連動については今後の発展と普及に期待か。

自力でNASを構築して都合よくシステムを組むという方法

良い点

  • Raspberry Pi などの電子工作キットや、それに Linux OS など自由度の高いソフトウェアを組み合わせて、NASそのものや、音声認識でテレビ操作できるスマートリモコンや、あるいはそれを兼ねる機器を自分で作ってしまう事も可能ではある。
  • 大量のデータ管理、クラウドサービス(主にGoogle Drive)との同期、スマート家電との連携などの機能の多くを(かなり頑張れば)満たすことが出来ると思われる。

悪い点

  • 設計と構築に、それなりのコストと時間と手間と知識が要る。つまり、コスパが悪い。
  • 完全に思い通りに出来るわけではない。アプリの細かい挙動まで音声で制御する事は非常に難しい。

色々とやりようはあるが、やっぱりAmazonがコスパで有利

…というわけで結局、Amazonのガジェット利用がお手軽で便利という結論になりました。

またいずれ環境や私自身の知識がアップデートされたら、再検討してみようと思います。