【対応例】据付式「マルチメディアポート(約10万円)」故障でネットが不通!交換せず解決した事例【宮城野区鶴ケ谷】

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こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

家屋を新築する際に取り付けた「マルチメディアポート」故障の案件

先日「家庭内の有線ネットワーク(LAN)が使えなくなった」とのご相談で、仙台市宮城野区鶴ケ谷のお客様宅へお邪魔しました。そして、まずはさっそく通信機器の納められている収納ボックスを拝見すると…ありました、古い型式の「マルチメディアポート」が。

これは「場所を取らずに複数の配線を分配できます!」という触れ込みで、よくマンションや比較的新しい一戸建て住宅の、目立たない場所(押入収納など)に取り付けられている設備ですね。これが故障して通電しなくなっており、それで家中の各部屋のLANポートまで使えなくなってしまったようです。

panasonic公式サイトよりイメージ図

※電話回線などのメタルケーブルは通電しておらずとも物理的に繋がっていれば問題ないのですが、インターネット等に使うLAN配線については電気が無ければ遮断されてしまうため、マルチメディアポートが故障すると各部屋の情報コンセント(有線LANの差込口)まで使えなくなってしまいます。

マルチメディアポートを交換修理するとなると10万円+技術料+出張料…別の手は

問題の機器はたいぶ古くなって耐用年数も過ぎていますし、直すとなると丸ごと交換になりそうです。そうすると、まずマルチメディアポートの最新式の本体がネット通販でも10万円~、それを取り寄せて、古いものを取り外して処分して、配線もやり直して…となると非常にコストが掛かってしまいますし、復旧までの時間もかなり掛かってしまいます。

そこで今回、別の手として考えたのが、「LANケーブルだけマルチメディアポートを経由せずに、直接ルーター等に繋げてしまおう!」という手段です。幸い、電話線などは使えていますし、LANの配線だけどうにかすれば良いわけですね。

実際の様子を、お客様の許可を得て撮影させて頂きました。
ケーブル長に余裕が無いため、ルーター2台を奥に寄せてギリギリ繋いでいます。

といったわけで、外見上は非常に見苦しいですが、各部屋へのLANケーブルを、NTT製モデムルータおよびBuffalo製Wi-Fiルータ(APモード)の空いているLANポートに、すべて直接繋いでしまいました。残念ながらマルチメディアポートのフタは閉められないので、開けっ放しです。

これで、応急処置ではありますが、何の追加工事も設備の交換もせずに、全ての部屋のインターネット回線が復旧できました。

無線LANでも代替できますが、対戦ゲームや高画質動画を楽しみたい方には、やはり有線LANですね。

後日改めてマルチメディアポート交換や、あるいはせめて見た目が良くなるように新規HUB設置およびLAN配線だけでもやり直すかもしれませんが、わたし個人としては、不安要素となりえるHUBだの通信機器を追加せずこのまま直結状態で使っていたほうが、かえってトラブルは少ないのでは?と思います。

この収納されているエリア自体が、脚立の必要な高所にあるので、誤って触れてしまったりといった危険性が少ないので、荒療治ではありますが今回はこれで解決ということになりました。

応急処置で何とかなる場合はそのようなご提案をする場合があります

お客様にとって、通信系のトラブル解決は「とにかく早く、安く」が最優先であることが多いので、当方でもなるべくご要望に沿うかたちで問題解決の提案などを行っています。

ただし、以後の安全性や確実性の面から見て、応急処置のみでは将来のトラブル要因になりそうな場合は、より本格的な改善のご提案を行う場合もあります。結局はケースバイケースですね。

やはりこういったネットワーク系トラブルでは、詳しい専門スタッフが現地で状況を拝見することが最重要かと思います。何かトラブルがありましたら、ご遠慮せずに、お気軽にお呼び出し下さい。意外と安く早く解決出来る場合も多いですよ。