入社1年半で「ヒラ社員」から「役員」に昇格し手取り収入を約2倍以上にした方法

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こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

10年前、大震災で札幌へ自主避難・就職し、1年半で役員になるまでの道程。

スタッフ紹介のページに私の経歴が書いてありますが、今回はその中の2012年~2013年頃のことを記事にします。東日本大震災がきっかけで北海道へ移住し、そこから1年半で役員に登りつめたという、私の人生の中でかなりドラマチックな部分ですね。

その前にも、学生の時に起業してから仲間とケンカ別れするまでの「ベンチャー青春篇」や、複雑な事情をもつ両親が立て続けに亡くなってからの相続を巡るゴタゴタを経て宮城へ帰還して生活再建する「Uターン奮闘編」など、文章化したい章はいくつかあるんですが、

やっぱり多くの人にとってキャッチーなテーマといえば、「おカネ」「収入アップ」と言った部分なんじゃない?という身も蓋もない目論見から、まずは「震災避難からの立身出世編」をまとめてみようと思います。

社員30名程、海外展開もしている札幌でリサイクルを手掛ける企業

私が入った企業は、家具、家電、雑貨などのリサイクル業を柱として、店舗運営・出張買取・ネット通販・便利屋事業・海外輸出(直営店あり)などを行う、社員30名ほど、それにアルバイト数十名の会社です。事業規模や業務内容や社会貢献の実績を見ても、札幌の同業種の中では抜きん出ており、一流と言っても良い企業だったと思います。

経営者の方は震災の被災者への支援を積極的に行っており、かなりの人情家で、その一方で経営については過去の辛い挫折や失敗から、非常にシビアな面を持った方でした。今も多方面で活躍していらっしゃるのを、私もFacebookで拝見しています。

私が入社から1年半で行った施策や実績

出世するからには、とにもかくにも実績がモノを言います。業績の良い会社であればあるほど、口先八丁だけで出世するものではありません。以下に、入社前後から私が行った仕事の内容を挙げていきます。

入社前の時点で小規模ビジネスをスタートアップしており、それを無償で編入。賃金は最低水準から

札幌に移住した私は、とりあえず就職を考えて、転職サイト(リクナビ)に登録してみたり、月寒の職業安定所(ハローワーク)に行ってみたり、適当に履歴書を出してみたりしました。が、当時すでに34歳で若くもない上、めだった国家資格などもない自分には大した就職口もなく、やっぱりリスクはあっても宮城時代と同じく自営しようか、ということで、結局はいつもと同じ商売を始めました。

その数週間後、海外出張から戻られた前述の企業の社長が私の履歴書に目を留め、宮城出身なら話を聞いてみよう、ということで連絡を頂き、じゃあWEB広報の部門が手薄だし、便利屋事業でPCサポートもメニューに載せよう、ということで、時間差で採用が決まりました。被災民への支援という側面だけでなく、スキルや経営上の利点という面でもうまくハマったわけですね。これなら私の能力が活きそうだと考え、私も自営の方針を変えて入社することにしました。

また手土産代わりに、すでに確定していた自営の売上は会社へ献上する提案をし、それでいて試用期間の手取り給料は他のペーペーの社員同様、最低ランクからのスタートとなりました。(たしか手取りで12~13万円だったかな?)自分の能力ならどうせすぐ上がるし、上がらなければ辞めようと思っていましたので、何の文句も言わずニコニコしながら「はい、よろしくおねがいします!」と久しぶりの会社員人生をスタートしました。

Web広報担当としての業務改善

まず、グループ全体のWEBサイトの現状をチェックし、管理方法に問題がある部分、技術的な問題が発生していた部分、効果が見込めない部分、コストが掛かりすぎている部分などを、片っ端から改善していきました。本社、店舗、便利屋事業の種類別サイト(出張買取、遺品整理、消臭、PCサポートなど、内容別にブランディングしていた)が、さらにそれぞれPC版と携帯版、数十のサイトがありましたので、改善点もかなりの件数に上りました。

その上で、SEO(Googleでの検索表示順位対策)などの「やったこと」と「効果」を分かりやすく可視化し(前任者はただ上に言われたとおりに数字を羅列した表を作るだけで、PDCAサイクルとしては形骸化していた)、特に伸びている部分や、今後伸ばすべき部分をピックアップし、会議ではその部門の関係者に具合的にして欲しいことを述べ、その結果が出るたびに「協力ありがとうございます!」を必ず真剣に伝えるようにしました。

プレスリリース制作、地元メディアより何度か取材

プレスリリースというのは、ニュースのネタを自分で作って、各メディアに送る手法のこと、またその原稿を指します。

社長の許可を得て、私自身が震災避難者であることを最大限利用して「震災避難者の採用で躍進する企業!」、猛暑の際には「クーラーやパソコンの掃除で電気代を浮かせます!」他にも社内でネタを探しては「海外のリサイクル店で日本の雑貨がウケてます!日本の民芸技術はすばらしい!」などの原稿をA4用紙1枚にまとめてはテレビ局などに送り、何度かテレビやラジオなどで取材・放送してもらいました。

もともと自分は学生起業家ですし、大学時代に演劇部にも所属していましたので、メディア対応や自己演出に慣れていたのも強みですね。

リサイクル店舗拡大の際の会議で、パソコン教室運営&中古PC販売強化の事業計画提案

また、大型ショッピングモール内でのリサイクル店の敷地拡大の話がでた際、「増えるスペースをどう活用すべきか」というテーマの会議で、自分の経験を活かして、人寄せと囲い込みになるワンコインパソコン教室(スタッフは避難者を採用)+中古パソコン売り場拡充の提案を、簡単な収支計画と、プロジェクターや机や椅子といった配置図やイメージ図、過去に自作したカリキュラムやテキストも付けた企画書で提出し、採用になりました。

後に残念ながら敷地拡大の話自体が流れてしまいましたが、具体的かつ効果的で人材面でもすぐ実現可能な企画を短期間(数日程度だったはず)で出した事は、後の評価に大きく影響があったようで、企画は流れましたが私個人にとってはムダではなかったようです。

イベントでの出展ブースの取り仕切り・地味な実務能力

当時は「震災被災者を支援するためのイベント」が多数開催されており、会社でも積極的に支援を行っていたため、その縁で何かとブース出展する機会がありました。そこでの掲示物をDTPで作成したり、イベント開始から終了までのタイムスケジュールを作って接客に穴があかないように休憩を取ったり、社内のあちこちから持ち出した備品の点数、返却先などをキッチリ管理したのも、地味ではありますが、評価に繋がりました。

後で他の役員から聞きましたが、私が担当する以前は大抵イベントに出るたびに物が無くなったり、ムダが多かったそうです。

中古パソコン買取査定の改善、故障PCの修復と卸

また、出張買取や、店頭での査定の際に使える、中古パソコンの査定に関するマニュアルも作りました。(起動して必要箇所のチェックの仕方、外面のロゴシールから性能やOSの古さの判別、メーカーごとの傾向を踏まえて買取価格の標準値を出す手順書)

故障PCでも再生可能なものは買取可として、集まった商材を自分とスタッフで修復し、グループ系列のリサイクル店で売れるようにしました。(余談ですが、大量のノートパソコンと電源アダプターで合うものを探す工程は不毛で面倒でしたね…)以後、系列店のパソコン売り場が少しにぎやかになりました。

こうして自分の仕事を増やしても、給料が増える約束があったわけではありませんが、出来るんだからやればいい、いずれ評価されるだろうと思って「これもやっていいですかね?」と色々やりたいようにやりました。

現場管理システムの改善

当時、社内の便利屋事業で動くスタッフたちのスケジュールは、社内にサーバーを設置して「AIPO」というオープンソース(無料)グループウェアで管理していました。本部に入った仕事の案件を、各人のスケジュールに入力して、それをスタッフの手元のiPhoneでリアルタイムで確認する、業務の根幹のシステムですね。

その社内サーバーが、10年ほど前の古い一般PCを流用したもので、いつダウンするか分からない大変おそろしい運用をしておりました。そしてついに一度PCが煙を吹いてストップし、幸いすぐ修理・復旧しましたが、その機会を逃さずに「より安全なクラウドへ移行しましょう」と提案し、それまでの電気代と変わらない程度のコストで格安サーバーをレンタルし、自分でインストールとデータ移行を行い、会社負担を最小限でリスクを最小化しました。

また、外で動くスタッフ間の連携を強化するため、スタッフ全員に支給されていたiPhoneのGPS情報を便利屋本部で地図上でモニターできるようにしたり、質の悪いアルバイトによる盗難が起こりがちな仕分け現場にWEBカメラを設置したり、社内のシステム面でも提言と低コストでの即時実行をセットで行いました。

口で言うだけだと、たとえどれだけ正しいことや効果があることでも、あまり評価されないと思います。経営者から見れば、低コストで目的達成できる具体的手段まで見つけた上で、しかも「OK」さえ言えば即実現する気持ちよさが重要だと私は知っているので、その通りにしたんですね。

ほか、いろいろ、人間的評価

他にも色々、普段から行っていることはありました。これは、今も昔もですね。

  • 【担当の仕事はこなした上で、追加の提案をする】任された仕事を他の人より早く確実に完遂した上で、出来た時間や余った時間で追加の提案や現状の問題探しをしました。まじめですね。自営業の期間が長いので「遊んでたらその分おカネが発生しなくて困る」と身にしみているのだと思います。
  • 【使い潰されない工夫はする】自分の仕事を早く終わらせたうえで、しかし「終わりました」「他に何かないですか」と自己申告するのは少しだけ遅らせました。それは自分なりの追加の提案が出来てから「終わりました、ついでにコレも見て下さい(もちろんちゃんと仕事の締め切り前に)」と言うためです。単に仕事が速いからと、ひたすら他の人の仕事や雑用を回されるようになってしまうと、ただ忙しくなって潰れてしまう恐れがあります。他の人がやっている仕事がこっちに移動するだけで、会社全体では何も改善やプラスにならないこともありますし、それは自分にとっても会社にとっても不幸です。
  • 【人の悪口は言わない】雑談でそういう話が出たら「(その人が)なぜそういう振る舞いをしたのか」や「その個性が良い面に働くのはどんなシーンか」などの話題にそらして、フォローと再評価に回る。(ある意味当然ですが、主に社長への不満が多かったわけで、そのたびにフォローしてました。ダメな所は共感した上で良い所も挙げるなど、ただのヨイショにならないよう気を使います)
  • 【意見を押し付けず共感を得る】誰が相手でも基本的に聞き役です。他人の発言を簡潔にまとめる相槌を要所でした上で(「それはリスク回避ですか?」など)、会話の最後あたりで1行~2行のセリフでまとめて、うまいこと自分の主張との共通点を挙げて関連付けます。(「リスクを避けるといえば、昨日こういう安いサービス見つけたんで、無料期間だけ使っていいですか?」など)
  • 【苦労を率先して引き受ける】前述の社内システム(AIPO)変更の際は、業務を妨げないように休日夜間に徹夜で実施しました。上から言われたわけではなく、それがもっとも業務に影響が少ないからです。また、スケジュールを見て、大きな遺品整理や、特殊清掃など、専任スタッフでもキツイ現場にも、「勉強のため、広報のために混ぜて下さい」と自分からお願いして、単なるスタッフとして参加しつつ、そこで得た知見や素材(写真など)を外部への広報に活用しました。

1年半後に退職願を提出。そこで引き止め交渉で役員へ昇格

…とまあ、自分なりの全力をもって会社に貢献し続けたわけですが、給料は一年半後でも、試用期間からちょっぴり上がった程度でした。(たしか15万~17万ぐらいだったかな?確か20万は行ってなかったはず)30代後半という年齢で、こんだけ成果出して、プライベートも削ってこれじゃあワリに合わないな、と結論づけた自分は、退職願を出して当初の予定どおり独立して自営をすることにしました。

そうした所、他の役員と社長から、一緒にメシに行こうと高級焼肉店へ連れて行かれまして、ああこれは慰留されるのかな?いくらなら残ろうかなあ?と考えていた所、社長から「手取報酬額大幅アップ+役員報酬+一足飛びに部門長の肩書」の提示を受けて(相手企業様の今後の人事に影響が出ないように配慮して、具体的金額は伏せます)、自分としても「あら、言うても入社1年そこそこの自分をそこまで評価してくれるなら」と手のひらを返して、残ることにしました。

というより、これは社長の器のデカさですね。多くの中小企業経営者なら、下に見がちな部下の成果を客観評価することも難しいし、感情的に「なんだ拾ってやった恩をわすれやがって」などと反感の方が先に立つことが多いのではないでしょうか。

その後、数カ月後には2度の交通事故(もらい事故)が重なって体を壊してしまい(これもまたイヤな意味でドラマチックな幕引きですねえ)、働き方をかえるために結局やむを得ず転職(「札幌パソコンサポート」として独立)しましたが、人様にあれほど評価されたのは、今でも嬉しい思い出です。

キャリアアップへの、自分の経験からのまとめ。活用できるかは自分と経営者次第?!

  • 【裏工作や根回しや飲みニケーションより、とにかく実績】出世のために上役と飲み会に行くだとか、共通の趣味を始めるだとか、そういうやり方は純粋に仕事の効率が悪いため、今の時代は通じないし後が続かないと思います。仕事をまっとうに頑張るべきじゃないでしょうか。それもただガムシャラに真面目にやるのではなく、どうしたら相手(会社)にとってプラスかを考え、思いつきの口だけでなく、実行までの段取りまで行うことが重要です。
  • 【自分の価値を把握して、売り込む先を考える】自分の人材としての価値を高めるのが大前提で、それが出来たら人事市場で客観的にどれぐらいの価値があるのか把握しておくことが大事です。過小評価されていると確信できるなら、辞める選択肢も重要です。辞職となった時に慰留されるはず!自分には価値がある!という自信があれば、誰が相手の交渉でも堂々と渡り合えます。
  • 【経営者や同僚の性質を見極めてプレゼンする】忙しい経営者が相手なら時間を取らせずにすぐ結果が出る方法を選んだり、疑り深い上長なら比較できる客観資料を複数用意したり、その人が他の人に嫌われていたら良い所を見つけて啓蒙するようにしたり、「相手にとって喜ばしいやり方」を考えてフォーマット(形式)を変えると成功率が上がると思います。表面的な形式の部分で「これが自分流だ!」とこだわるのは、ただの意地に過ぎないんじゃないでしょうか。
  • 【与えられた仕事に加えて、自分のスキルで提供できるプラスアルファを考える】会社を自分という商品を売る相手として「顧客満足」の観点から考えた場合、相手が想定している通りのことをやるだけでは、つまり「期待通り」では、感動は起きません。「期待以上」を提供するのは難しいですが、相手の考えていない方向からの強いパンチを効かせる、それも継続してパンチを当て続けられれば、相手もヘロヘロのメロメロになってくれる可能性が高いです。
  • 【コミュニケーション上では相手を快くさせる受け答え。しかし媚びずに自己主張する】相手に心地の良いコミュニケーションが基本ですが、それは決して相手の言いなりになることではありません。聞き役に徹し、気持ちよく意見や考え方を聞いた上で、自分の考えと共通する部分から話題を合わせて、寄り添って、協力していく結論へ導くことが、理想的なコミュニケーション術です。
  • 全てに共通することは、自分と会社を対等にみること。利益を提供し、その分の正当な対価をもらいたいと、自己主張すること。何の材料も実績もないのに「上」からのおこぼれが少ないと待遇への不満を言っても、何も変わらないと思います。

最後に。セミナーや講師のご依頼も待ってます!(宣伝)

学生起業家からスタートして、紆余曲折のドタバタ人生、その上プレゼンや語りもそこそこ上手いので、人前で喋らせてみたい!と思ったイベント責任者や企画担当の方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。