Windows11はトラブル多発。買替えやアップグレードは様子見を推奨【配布から1ヶ月】
新しいOSには付きものの、大小のトラブル発生中
さて先月5日から正式配布が開始されたWindows11ですが、その後1ヶ月でどうなったかと言うと…トラブルが多発しております。
新しいバージョンのOSが出る度に、旧来から存在する膨大なソフトウェアやハードウェアなどの環境に対して「合わない」バグやエラーは発生するものです。よって、Windows11についても、基本的には急いで導入せずにしばらく様子を見た方が良いと思います。
過去に評価の高かった「Windows XP」や「Windows7」なども、発売当初は様々なトラブルが発生していました。どんなOSでも、新しいものだからといって飛びつかず、最初のうちは安定しないということを踏まえて、慎重に導入を考えるべきでしょう。
トラブル対応が商売の業者として、11導入は積極的にはお勧めしない方向です
当店はパソコントラブル対応が主な業務ですので、やはりトラブル要因になりそうなものは「避けましょう」というスタンスになります。新しいものが出るというのは商売上のチャンスでもありますが、お客様が困る・トラブルに巻き込まれるタネを撒いてしまうようでは、当店の存在意義にも関わる重大事です。
時間が解決する事が多い。いずれアップデートを重ねて不具合は減っていくので、いつかは切り替えるべき
しばらく様子を見る、と申し上げるのは、Micorosoft社の方でも日進月歩で改善を繰り返しており、いずれ問題が減っていく事は確実でもありますので、いつまでも毛嫌いするのではなく、落ち着いた頃を見計らってパソコンの買い替えや既存PCのアップグレードをすべきかと思います。
古いバージョンのOSの方が使い慣れている!とは言っても、やはり古いとそれだけでセキュリティ上のリスクや不便さは発生しますので、問題は「いつのタイミングで」切り替えていくべきか、という事になるかと思います。
過去にトラブル続きで評判の悪かった「Windows ME」や「Windows Vista」「Windows 8」といったバージョンのものも、更新を重ねていった末、そこそこまともな動作をするようになっていきました。少なくとも「ずっとダメなまま」では無いよう、Micorosoft社も努力を重ねています。
安定したバージョンが出るまでは様子見が推奨だが…
過去に発売された Windows XP、Vista、7などは、大きな改善が行われるたびに「service pack(サービスパック)」 という称号のような物が付いていきまして、例えば Windows XP などは 「Service Pack2」が適用された頃から、良いOSだという評価が定着して行ったように思います。
またそれらより後の時代、近年で非常に評判が悪かった「Windows8」につきましては、サービスパックの表記ではなく、タイトルそのものを「Windows 8.1」とすることで「今までとは違うよ」「もう安心ですよ」というアピールをしていました。そういった、明らかに「安定版だよ!」と分かる段階までWindows11が「育った」時点で乗り換えるのが、もっともトラブルを避けて快適に使えるタイミングかと思います。
ただし、Windows10 以降につきましては、Service Pack(サービスパック)の表記も廃止され、大きな更新が行われるたびに「20H1」や「21H1」など、正直に言ってしまえば、順番も重要性も分かりにくいバージョン表記で表されるようになり、「これ以降なら安心」というラインが見えにくくなりました。
今後しばらくはITニュースなどを注意して見るようにして、Windows11のどのバージョンからなら安心なのか、という線引きを見極めて行きたいと思います。ある程度安心出来るようになったら、当店でも「ああ、もう大丈夫みたいですよ」と皆さまへお伝えして参ります。
あるいは早々に次のナンバリングに移るかも?
過去に非常に評判の悪かった「Windows Me」や「Windows Vista」に関しましては、およそ2年という超短期間で、それぞれ次のバージョンの「XP」や「7」が発売されることとなりました。Microsoft社自身でも「コレはいかん」と考えた場合には、とっとと次に行ってしまうわけですね。
それを買ってしまった人はいいツラの皮ではあるのですが、マイクロソフトは過去にそういった事を複数回やらかした前科がありますので、新しいからといって、いま慌ててWindows11を購入したり導入したりすることは、やはり個人的にお勧めしません。
パソコンが壊れてしまってすぐ買い換えなければならない人は仕方がありませんが、そうでない方々は、少なくとも数ヶ月ほど様子を見てからでも遅くないと思います。