WindowsXPのサポートが切れたら、具体的にどうなるの?どうすればいいの?

こんにちは、Windows XPが大好きだった、平山です。

2014年4月9日をもちまして、Windows XPの公式サポートが終了します。ウィンドウズXPのパソコンを持ちの方は、対応策をに頭を悩ませていることと思います。そんな皆様の助けになるよう、XPと乗り換えについてのポイントを簡単にまとめてみました。

ウィンドウズXP
使い慣れたWindows XPの画面ですが、そろそろお別れが近づいています・・・

公式サポートが切れると具体的にどうなるの?

(1)セキュリティが弱くなり、高確率で実害が出ます。

簡単に言えば、コンピュータウィルスにとても弱くなります。
そしてそれは「悪い使い方」をしているかどうかとは、関係ありません。

ウィルスに関する基礎知識

  • ウィルスには深刻な被害をもたらす物もあります。
  • 変なウェブサイトやメールを開かなくても、勝手に入ってくるウィルスもあります。
  • パソコンがまともに動かなくなる(壊れる)物もあります。
  • 知り合いの連絡先やクレジットカード情報や各種パスワードが盗まれる場合があります。
  • ウィルス感染したパソコンを遠隔操作して、何らかの犯罪に利用される(共犯にされる場合があります。
  • 運営しているホームページやブログが感染するなどで、自分以外にも感染を広げる場合があります。
  • XPはいずれウィルス対策ソフトが非対応になります。また、サポート終了後は効果が薄くなります。

つまり結論としては、個人の力でウィルスや情報漏洩に対応する事が、とても難しくなります。自分だけでなく、他者への迷惑になることも珍しくありません。自分のパソコンは大丈夫!と信じ込んでいると、痛い目にあうことも・・・

(2)新しい周辺機器やソフトが、対応しなくなります。使い道がなくなっていきます。

公式サポート終了にあわせて、周辺機器のメーカーも徐々にXPへの対応を止めることになるでしょう。つまり、その後に発売されるプリンタやデジカメや年賀状ソフトに買い換えようと思っても、XPのパソコンには繋げられない、繋げても動作しない、という事態が起こります。なお「Windows XP」以前の、「Windows 98」や「Windows ME」では、既にそのような状況です。

また、XPのパソコンに搭載されているブラウザーソフトではインターネットが閲覧できなくなるなど、徐々に用途が限られていきます。

2015/09/10追記
2015年10月より、XPではYahoo! Japanのほとんどのサービスが使えなくなると発表がありました。

プリンターのドライバーCD
せっかく新しい機器やソフトを買ってきたのに、古いパソコンでは使えない・・・という事例も、たびたびご相談されます。メーカーが対応を終了している場合は、基本的にアウトです。

公式サポートが切れたら、どうすればいいの?

(1)インターネットに接続せずに使う

インターネットのケーブルを引っこ抜いて、他のパソコンともデータをやり取りせず、完全に独立した単なるワープロ機、家計簿などの専用機として使う分には、問題ありません(スタンドアローン方式)。ただし、パソコンや周辺機器が故障した際に、対応が出来ない可能性があります。(部品やソフトが入手できない、新しい周辺機器がXPには対応しないなど)

なお「いつ壊れてもいいから」と考えて、それまでのネットワークに繋いだままだと、同じ家庭内・職場内の他のパソコンに悪い影響が出る可能性もあります。どうしてもXPを使う場合は、完全に隔離することをお勧めします。

(2)パソコンのOSだけを新しい物に替える(特殊な場合に限り)

高性能なパーツを組んで作った自作パソコン等であれば、OSを新しいもの(Windows7やWindows8)に切り替えることで、本体そのものは引き続き使用できます。ただし、新しいOSの負荷に耐えるだけの性能が必要です。普通の、ヤマダ電機などの量販店で買ったようなXPノートパソコンに、最新のWindowsを載せ替えるのは、ほぼ諦めた方が良いでしょう。(実際、そういうご要望もあることはあるのですが・・・)それよりは、新しいOSを買える金額(15000円~)で、少し前の中古パソコンを買った方が、よほど合理的です。

なお、Windowsではなく、Linux(リナックス)という、別系統の無料OSに乗り換えるという選択肢もあります。セキュリティの切れるWindows XPよりはウィルスに掛かりにくく、インターネットやメール、ワープロにも使えます。使い方も、XPのパソコンとほとんど変わりません。が、一般世間ではあまり普及していないOSですので、困ったときに相談できる相手が少ない・対応しない機種があるなどのデメリットがあります。

(3)素直にパソコンを買い換える

現在なら、ちょっと前のそこそこ性能の良い中古パソコンが、1~3万円程度で買えます。 新品でも、贅沢を言わなければ4~5万程度、ワード・エクセル搭載の国産パソコンでも、8万円~程度で購入可能です。フトコロ事情さえ許すのなら、これが一番確実で安心です。

買い換えの際は、せめてWindows7か、Windows8の物にしましょう。XPの次の世代であるWindows Vistaでは、2017年にサポート終了予定なので、またすぐに買い換える事になってしまいます。(あくまで、それだけの期間で使い捨てるつもりなら良いかもしれません)

さいごに

最も有効で、効率的で、合理的な判断としては、やはりパソコンの買い換えをお勧めしたい所です。

が、そうできない事情がある方も、往々にしていらっしゃるかと思います。出来る範囲でコスト削減の工夫や提案を致しますので、パソコンの買い換えでご不安なかたはご相談下さい。