【中小企業様向け】業務用・事務用パソコンを選ぶ際の鉄則【3か条】

パソコンサポートせんだいみやぎ・パソコン修理・パソコントラブル対応のプロ業者
こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

事務用パソコンを購入する際のポイントを3つだけ挙げます。

今回は「オフィス用のパソコンを購入する際に気をつけるべきポイント」を3つだけ挙げたいと思います。パソコンの入れ替え、リプレースをご検討中の中小企業経営者様などの助けになれば幸いです。

今回の記事は、初歩中の初歩の内容です。ある程度以上のIT知識のある企業様、経営者様、IT担当者様から見れば「なんだよそんなの当たり前じゃん!」と思われるかもしれません。が、中小零細企業様むけにトラブル対応の仕事をしておりますと、それはもう様々な、詳しい人がびっくりするような運用形態の現場に出くわします。その経験から、こういったハウツー記事の需要もあるのではないかと考えて記事に起こす次第です。

1,メンテナンス性は重要。トラブル時の復旧が容易なものにしよう。

まず第一に申し上げたい点は、業務用途で使う以上は、もしものトラブル時に修理のしやすい、汎用的な仕様のものを選ぶべき、ということです。これについては私自身がトラブル対応業者だからこそ、強くオススメしたい所です。

具体的には、液晶とパソコン本体が分かれている「タワー型」のパソコンは、電源ケーブルや接続ケーブルが煩雑ではありますが、異常が発生した際に問題箇所だけを取り替えたりしやすいため、オフィスで使用する上では安心感があり、最優先で候補に入れて頂きたいものです。

基本的に業務用には、デスクトップ型パソコン(液晶と一体でないもの)がおすすめです。

一方でノートパソコンは、場所を取らずケーブルも省略でき会議や出張にも持ち運べるため便利ですが、せめて多少重くても「普通」のタイプにしておいたほうが無難です。超薄型・超軽量のモバイルパソコンを「事務用」に使ってしまうと、故障時・異常時には(症状にもよりますが)メーカーや遠方の専門修理店に送るしかない場合も多いため、業務の中心に使っていた場合は経営に大きなダメージがあります。

あるいは使い分けとして、会社の中心業務にはデスクトップ型(タワー型)を使用し、外回りの多い営業マンが軽い使い方(メールチェック・プレゼン資料を作成・見積書作成程度)をする用途には持ち運び重視のモバイルPCを使うなど、機械の特性と業務の仕組みを理解し、無理なく組み合わせるようにしましょう。

小型PCを1台で全てを管理しようとすると、トラブルには弱くなります。

(データの共有方法、保管方法、効率的かつ復旧の容易なバックアップの仕組みなどについてはまた改めて記事にします)

2,液晶は光沢の無いものにしよう。(非光沢液晶・ノングレア液晶)

余談ですが、以前に業務用として非光沢液晶を納入したら「輝きが足りない!」とクレームを頂いた事があります。

事務用パソコンは長時間眺めることが前提ですから、眼精疲労を抑えるために光沢(テカリ)の無い液晶を使用するべきです。

大型電気店で売り場に並んでいる家庭用ノートパソコンを購入してきて仕事場に流用する方も多いですが、家庭用パソコンは比較的短時間の動画鑑賞などを想定しており、発色や映像のきれいさを重視しているため、そのほとんどがテカテカした光沢液晶を使用しており、業務用には向いていません。

そういった家庭用パソコンの光沢液晶で長時間の事務作業などを行うと、背景の映り込みや反射光で視神経や体全体に必要以上の負担が掛かってしまいます。せめて負担を減らすために、光沢を軽減してくれるフィルムを貼り付けたり、外付けで非光沢液晶を接続したり、明るさを低めに設定したり、映り込みが減るようにオフィス内での蛍光灯や窓との位置関係を見直すなど後から出来ることも多々ありますが、

そもそもそういった苦労を減らす為に、購入時点で非光沢液晶を選んでおきたいところです。

3,安ければ安いほど良いわけではない。最低限の性能は確保したい。

今どきは、安いパソコンを選ぼうと思えば、(中古も含めて)いくらでも安いパソコンが見つかります。

が、「安物買いの銭失い」というコトワザがある通り、安すぎる(性能が低すぎる)ものを買ってしまうと、かえって掛けたコストがまるっきりのムダになってしまった、という事も起こりえます。ほんのいくらかの費用上増し程度で性能が大幅に向上するなら、そちらを選ぶべきではないでしょうか。(コストパフォーマンス重視の考え方)

パソコン購入時の見るべき性能のポイント(安かろう悪かろうにならないために)

  • 「Microsoft Office」は正式なものが付属しているかどうか
  • 安価だが低速で壊れやすいHDD搭載型か、高速で丈夫なSSD搭載型か
  • メインエンジンであるCPUの性能は?最低ランクのCerelon等ではないか
  • すでにかなり傷んでいる展示品や中古品ではないか

値段だけを見て、このパソコンは安い!と思った場合は、たいてい上記の4点のどれかに引っかかっています。逆に言えば、普通より安くパソコンを買おうと思ったら、上記4点のどれかで妥協して諦めればよい、とも言えます。

私自身が自営業者の方々から業務用PC購入のアドバイスを求められた時などは、あくまで上記4点をクリアした商品の中でもっともコスト効率の良いものを探しだし、それでもお値段に納得行かない場合は、どの部分を引き算するか、といったやり方になります。(すべてが最高性能なのに、どのパソコンよりも安い!などという魔法はありません)

今回の記事は以上になります。