Chrome OS Flex のダウンロード方法、インストールメディア作成手順

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こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

2022年2月15日より配布が始まった「Chrome OS Flex」でPC再利用

つい先日から、「Chrome OS Flex」が試験的に配布されるようになりました。このOSを古いパソコンなどにインストールすれば、 Chromebookと同じような環境を構築できます。比較的低スペックなパソコンでもインストールできるため、Windows11がインストール不可であったり、Windows 10の最新版にアップグレードできないような、「もう捨てるしかないかも?」と思っていたような昔のパソコンも、ネット閲覧や文書作成などに再利用できる可能性があります。

これまで Windows に慣れ親しんでいて、それ以外は怖くて使えない…といった方も、捨てるしか無いようなパソコンを極めて低コストで再生できるので、一度試してみるのにちょうどいいかもしれません。なお、Windowsを使用していた頃の環境やデータは基本的に引き継げませんので、重要なデータなどはきちんとパソコン本体以外の記憶装置にバックアップ・コピーを取っておくようお願い致します。

また、主要なWindows用のシステムなども使えなくなりますので、日常生活や仕事の業務などで今後もどうしても必要な機能を使っている場合は、導入しない方がよろしいかと思います。例えば、テレビ閲覧と録画や、特定の銀行のオンラインバンキングや、経理や顧客管理などの業務ソフトや、年賀状の宛名を印刷するための住所録ソフトなどを今後も活用したい場合は、ChromeOSに変えることで基本的に使用できなくなりますので、注意しなければなりません)

※これは基本的に、パソコンに自分で何らかのOSのインストールをしたことがある、という方向けの仕組みです。ご自身で作業された場合の失敗や損失について、当方で責任を取ることはできません。ご自身の自己責任のもとで行って下さい。ご自身での作業の失敗などが怖い方は、当店で代行することも可能です。(有償対応となります)

Chrome OS Flex インストールメディアの作り方(Windowsで作成する場合)

手順を端的に記載します。

1,作業用パソコンで、インターネットブラウザの「Google Chrome」 を起動する

実際にChrome OSを導入したいパソコンとは別の、リカバリメディア作成作業用のパソコン※にて、Google Chrome のインターネットブラウザを開きます。この「Google Chrome」 の拡張機能を使ってインストールメディアを作成しますので、過去にパソコンに Google Chrome をインストールしていない方は、まずそちらを導入して下さい。(GoogleChromeの公式ダウンロードサイトはこちら)

※別の作業用パソコンを用意せず、Chrome OS に切り替えたいパソコン自体でリカバリメディアを作成した場合、いちおう後の作業は可能ですが、何らかの理由でインストールが上手く行かなかった場合などに、リカバリメディアの作成からやり直したり、あるいは元の状態に戻そうとする作業などが、困難になります。

2,Google Chrome で「Chrome ウェブストア」にアクセスし、「Chrome book リカバリユーティリティ」を追加する

Google Chrome ブラウザで「Chromeウェブストア」という、”追加機能を導入するためのページ” にアクセスし、「Chrome book リカバリユーティリティ」の機能を追加しましょう。このツールを使って、リカバリメディアを作成していくことになります。(Chrome ウェブストアの該当ページはこちら

3,ブラウザ画面右上の「拡張機能」アイコンから、「ChromeBook リカバリユーティリティ」を起動

無事に目的の拡張機能が追加できたら、さっそく右上の拡張機能アイコンから、リカバリユーティリティを起動します。

4,ウィザードの「メーカーを選択」と「製品」で、「Google Chrome OS Flex」を選択し、「続行」

5,PCに空きUSBメモリを挿し、「続行」でダウンロード及びインストールが開始される

あとはウィザードに従って作業を進めます。途中からは、USBメモリを挿していないと先に進めなくなりますので、あらかじめ挿しておきましょう。使用するUSBメモリは8GB以上の容量が必要です。また、USBの内容は全て消去されますので、中身が消えても構わない物を使用しましょう。

※このインストール作業の際、エラーが出る場合もあるようです。使用したUSBメモリの種類や、何らかの条件によってインストールが行われない可能性があります。私自身もリカバリメディア作成時にエラーが発生し、ウィザードが途中で止まってしまいました。そういった場合は、条件を変えて再チャレンジしてみましょう。
私の場合は、東芝製USBメモリのフォーマットを「NTFS」から「FAT32」に変え、さらにUSB3.0ポートでなく、USB2.0ポートに挿し変えて再チャレンジしたところ、インストールが進みました。ここらあたりの「正しい方法」は記事作成時点では明確になっていませんでしたので、トライ&エラーで試してみるしかありませんでした。

6,完了したらウィンドウを閉じてUSBを抜く。改めてフォーマットなどはしない。

インストールが完了した際、自動的にWindowsが、USBメモリ内に作られたいくつかの新しいパーティションを感知して、「フォーマットが必要です」などのエラー表示を出すことがありますが、問題なく作業は完了していますので、それらのエラーやウィンドウは片っ端から閉じて、USBメモリを抜きます。

7,出来たUSBメモリを使って、別のパソコンに Chrome OS Flex をインストールする

繰り返しますが、これまで作業していたパソコンが「Chrome OS」になるわけではありません。出来上がった「Chrome OS Flex インストール用USBメモリ」を使って、他の古いパソコン等を改めてChromebookとしてセットアップすることになります。

実際のChorome OSインストール方法は割愛します

今回の記事は、リカバリメディアの作成についてまでです。Chrome OS を他のパソコンにインストールする際には、USBメモリからパソコンを起動しなければなりませんが、そのためには、それぞれのパソコンのBIOSやUEFIといった起動設定を行うための画面で、USBからの起動が出来るようにセキュリティ設定や起動の優先順位などを変更する必要があります。そしてそれは、やり方が各PCごとに異なりますので、ここで共通の方法を紹介することは今回は差し控えたいと思います。

なお、Chrome OSの使用感などについては、また改めて記事にする予定です。