【効果なし】ブルーライトカットフィルムのメガネがパソコン作業に適している…という説明は根拠が無かった模様

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こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

パソコンに携わるメガネ民としてブルーライト関連に”着目”していましたが…

我々、メガネを掛けるメガネ民は、メガネ屋さんでメガネを新調する際に、どんなレンズにしようかな、とレンズの種類やオプションを選ぶわけですが。

過去「パソコンやスマートフォンの液晶から出る有害光線(ブルーライト)をカットしてくれるフィルム付きにしてはどうでしょうか?」と言われて以来、『そりゃ自分の商売上ブルーライトカットフィルム付きのレンズにするしか無いでしょう!』と考え、追加料金を払ってフィルムを貼ってもらっていました。

…ですけども、このたび、ガタの来ているメガネを初売りで新調しようかな、とメガネ屋さんに行く前に下調べをしたところ、ビックリするような事実が見つかりました。

パソコン作業にはブルーライトカットフィルム!という思い込みがありました

最近の専門家の研究によればブルーライトカットフィルムに効果は無い

2018年の米国眼科学会(AAO)の発表によれば、ブルーライトと眼の失明に因果関係は無いそうです。それどころか、ブルーライトによって眼精疲労が進むとか、逆にブルーライトフィルムによって疲労が軽減されるとか、そういったエビデンス(科学的根拠)が、全然サッパリ見つかりません。科学的根拠に非常に乏しいです。

AAOの発表から3年以上経った現在でも、それに反論するような材料は出てきていませんし、むしろ昨年2021年には日本の公益財団法人日本眼科学会でも「小児ではブルーライトカット眼鏡はむしろ逆効果」といった意見が公開されています。

うーん、こうなってくると、これは「実際の効果は証明されていないのに、なんとなく効果がありそうなイメージワード」で製品を売る、いわゆる「疑似科学」の分野なのでは?と疑わざるをえないですね・・・。アルカリイオン水だの、プラズマクラスターだのは完全にスルー(無視)していた私も、これには完全に騙されてしまっていたようです。

フィルムの「剥げ」も気になるので、新しいメガネは通常レンズにしました

木が映り込んでいる訳ではなく、フィルムが欠けてマダラ状態になっています。

今回メガネを新調しようと思った理由のひとつが、このブルーライトカットフィルムの劣化です(5~6年使用後の状態)。私はフレームが色あせたりしているのは別に気にならないんですが、視界に入る部分がボロボロでは流石に気になります。素人考えですが、この状態の方がよっぽど眼に負担が掛かるのではないでしょうか。

そもそもフィルムを貼らなければこの状態にもならないので、今回の注文ではブルーライトカットフィルムを付けず、安い通常レンズにしました。知り合いやお客様にも、今後は特にブルーライトカット関連製品については(メガネの他にパソコンやスマートフォンの液晶用フィルム等がある)、特にオススメはしない方針で行きたいと思います。