【疑問】作業場の見学を断る理由って?見られたら困るの?

当店の修理工房の見学希望については、お断りしています。

札幌で営業していた時代、また、宮城に帰省し再開業してからも、いずれでも、時折り「作業場を見せてほしい」というご要望があります。ありますが、2024年現在、すべてお断りしています。その理由を、3つほど書いておきたいと思います。説明することで断られた方に少しでも納得感があればそれはそれで良いことかと思いますし、自分の考えを整理し、まとめ、今後もスッとご説明できるようになれば、よりスマートにふるまえるような気がします。

さて、見学をお断りするのは、なぜでしょうか。自問し、その理由を挙げてみましょう。

1,第三者に見せられないものが多いため

こういった伝統工芸の作業風景(素材サイトより)と違い、当店は業務内容的に「見せられないもの」が多いのです。

まず真っ先に挙げられるのは、「部外者に見せてはいけないもの」の存在です。

念のため申し上げますが、犯罪とか、不正を行っているわけではありません。例えば、以下のようなものは、おいそれと他者に見せてはいけないものです。

  • 他のお客様から修理などでお預りしている品物の数々(画面に映っているものや、一緒に置いてあるお名前やお届け先などの資料は個人情報保護の観点から秘匿しなければなりません)
  • 当店がセキュリティ対策に使用している機器(どんな種類の機械をどのように使っているか外部に知られることで、「対策」を取られる恐れがあります)

個人的な感情として見られたくないとか不都合なものがあるわけではなく、当店の仕事の内容として、どうしても見学自体を制限せざるを得ないのです。

2,物理的なセキュリティ確保のため

上記1の延長ではあるのですが、外部の人間が入り込めないよう、作業場の位置自体を自宅の奥の方に移設しましたので、ますます外部の方をお招きすることは出来ません。

誰かを入れたら、移設した意味がないです。家族にも、基本的には立ち入りを禁止しています。(私が中で倒れているなどの緊急時を除く)

3,以前に見学用スペースを設けたら、かえってクレームが増えたため

これもかなり大きな要因ですが、以前にお客様対応窓口と隣接して作業風景が見られるようにした所(見せても問題の無い範囲のみ)、それを見た方からクレームというか、様々な否定的なご意見を頂いた経験が大きいですね。

  • 情報保護の観点から、作業を見せてはいけないのではないか(見せても大丈夫な範囲でやっていました)
  • ○○対策が不十分なのではないか(静電気、部品の管理や紛失、故障の2次被害等々。問題の無いように運用していました)
  • もっと○○すべきではないか(ご意見として有難いのですが、やっていない、やれない理由もあるのです)

…といった具合に、満足度や安心感の向上になればと思って実施した施策が、かえって逆効果になってしまいましたので、CS工場の試みとしての「見学」の実施はやめることにした次第です。

最近、あちらこちらの飲食店様など業態の異なる他店様でも「見学」をやめたところを見かけます。

おそらく似たような状況なのかもしれないなあ、などと思っています。