【実体験】ネットを使った副業系詐欺の実例

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こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

過去に実際にご相談を受けた、ネットを使った副業詐欺の実例

長くパソコンサポートの仕事をしておりますと、ネット関連の詐欺被害に遭ってしまった方からのご相談を伺う機会も多くなります。今回の記事では、過去にそういった被害に遭われた方々から伺ったお話や、その現場で私が見聞きしたさまざまな詐欺のパターンについて、まとめて紹介いたします。

詐欺師はじつに多彩な方法で近寄って来ます。

『毎月100万円稼げる!』などの、副業でお金を稼ごうという誘い方

家族や警察や銀行や通販業者などのフリをしてお金を直接だまし取ろうとする「成りすまし詐欺」や、「あなたのパソコン(スマートフォン)がウィルスに感染しました!」と嘘をついて解決料金をだましとろうとする「インターネットセキュリティ詐欺」は、比較的高齢な方を狙った詐欺ですが、

今回紹介する「副業系詐欺」は、コロナ禍で収入が減り、自宅にいる時間が増えた現役世代、特にその中でも比較的若年層を狙った詐欺ということになります。特徴としては、「ネットを使った新しいビジネスです!」「自宅でカンタンに稼げます!」「実際に成功した人もいます!」などの謳い文句で、ツイッターやフェイスブックなどの今どきの若者向け媒体(SNS)や、見た目だけは派手な「サクラ」のホームページを中心に、ターゲット(被害者)へ接触を図る点です。

副業系詐欺のタイプは色々。

儲かる副業としての「ネタ」の例。どれも本当は甘くはないのだけれど…

過去、じつに様々な手法、様々な「ネタ」による儲け話について、見聞きしてきました。その経験から言えることは「うまい話には気を付けよう、必ず裏がある」ということです。そして「このやり方は画期的で絶対大丈夫」と、どの山師、詐欺師も同じことを言うことも、付け加えておきます。

  • 仮想通貨「いまビットコインを買えば億り人になれます!」
  • 株取引ソフト「このソフトを使って法則通りに銘柄を選べば儲かります!」
  • FX取引ソフト「このソフトなら自動的にロスカットするので絶対損がでません!」
  • ブログ等の広告収入「このメソッドでアクセスを増やせば不労所得が入ります!」
  • 動画配信「これからの時代は動画配信!まずはセミナーを受けましょう!」
  • 転売、せどり「趣味を生かしてスマホをいじるだけで高収入!」
  • ねずみ講「ツイッターでフォロワーを増やして親会員から買った教材を子会員に売りましょう!」

これらの誘い文句に乗っかっても、まず高収入は得られません。仮に一度や二度の入金があっても、極めて一時的なものです。パチンコなどにハマる人のパターンと同様に、たまたま小金が入ったことで気が大きくなって、会社の仕事をやめてしまったり、より大きな投資をしてしまったり、そしていずれ上手くいかなくなった時点で他者に「相談」されるケースが多いようです。

集金の方法もいろいろ

そして彼ら山師・詐欺師は、儲け話に乗ってきた相手にまずお金を払わせようとするわけです。それらはただのお布施ではなく、何らかの、もっともらしい名目をつけてきます。表向きの理由は様々ですが、集金が目的であることには変わりません。

  • 教材費として「このマニュアル通りにやれば儲かります!今なら○万円!」
  • ソフトウェア代金として「このソフトを導入して操作すれば全自動で儲かります!」
  • 作業に必要な道具の代金として「特殊なパソコンとソフトのセットを買ってもらいます!」
  • 会員制の会費として「このグループに入れば相乗作用で儲かり続けます!」
  • セミナー参加費として「オンラインサロンで成功者の有り難い話を聞こう!」
  • 広告宣伝費として「私が消費者に紹介すれば必ずそれ以上の売上になります!」
  • 手続き費用などとして「お金儲けシステムの登録・利用料金です!」

などなど。個別の案件について、詐欺に当たるかどうかは法律家の判断や裁判などを経なければなりませんが(むしろ詐欺行為の立証が難しい仕組みを作っていることが多いです)、違法スレスレな商売ほど「合法性」を強くアピールしてくることは、覚えておいてください。

最近は火災保険や補助金詐欺の共犯タイプが増加

最近では、勧誘した相手に金銭的負担をさせず、保険会社や自治体から金銭を騙し取るタイプの「違法コンサルタント」が増えています。

例えば、持続化給付金などのコロナ関連の給付金について、会社形態になっている飲食店や零細企業から(本来は給付対象ではないのに)書類上で細工をした上で申請をさせて、相談料や謝礼金という形で上前をはねたり、家屋やビルの持ち主にすり寄って、火災保険の会社へ台風や風雪で傷んだ家屋の修繕費を請求させて、実際には修繕工事を行わずに工事代金だけを詐取して建物のオーナーと詐欺師で山分けするなどです。

これらは立派な(?)犯罪であり、仮に騙されて加担したとしても、詐欺師の共犯ということになります。「何もしなくても書類のやりとりだけで〇〇円が手に入りますよ」と言われても、決して信用しないように注意してください。

詐欺と思われる場合はご依頼者様にそのように伝えています。

当店は法律の専門家ではないのですが、こういった詐欺被害に遭われている方が、当方に「相談」としてご依頼されるケースがしばしばあります。おおよそがインターネット経由での勧誘であったり、ITシステムを使わせるものであるためと思われます。

副業系詐欺に遭った方からの、パソコンサポート業者へのご依頼パターン

  • 買ったソフトウェアの使い方が分からないので指導して欲しい
  • テキストや指示書通りにネット上の手続きが進まないので代行して欲しい
  • 正しくやっているはずなのに動作しないので見て欲しい
  • 宣伝通りの効果が出ないのでどこがおかしいか見て欲しい

そして実際に私がお伺いして、よく対象物を調べますと、そもそも虚偽であったり、教材のほうが記述を間違っていたり、「可能性はゼロではない」程度の事柄を針小棒大に「誰でも成功できる」などと過大宣伝していたりするわけです。そういった事実が判明しましたら、ご依頼者様へ「残念ながら、こちらは詐欺または詐欺まがい商法である可能性が高いです」と正直にお伝えしています。

まずはお金を払う前によく考えること、払ってしまっているのならすぐやめること、もうすでにかなりの金額を払ってしまった場合は警察や弁護士など、法的機関や専門家へ相談すること、をお勧めします。