【誤解を招く商法が増えています】安く見えるパソコンに要注意！
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不景気な世の中、パソコン知識の無い人を狙ったパソコンの売り方が、流行っています。
平成から続く不況、コロナ禍、世界的な情勢不安などなど、人々の消費行動が抑えられている中、それでも仕事や情報収集にはパソコンが必要になる方は多々いらっしゃいます。そんな人々を狙って、一見安く見えるけれども、実際には性能を考えるとぜんぜん安くない、むしろ高い値段でパソコンを売る業者や個人が増えています。十分にご注意ください。
こんな商法に要注意！
「〇〇で使っていたパソコン」という売り文句の、イベント販売
はっきり言ってしまいますが、「官公庁・役所で使っていたパソコンです！」とチラシで宣伝してイベント会場で売っているパソコンは、その性能や機能や年式や内蔵ソフトウェアなどに比べて、通常の中古パソコン市場価格よりも高く売られがちな傾向があります。ネット通販で2万円を切るようなものが3万円程度で売られていたり、といったケースは、珍しくありません。その値段に必然的な理由がある場合もありますが、だいたいにおいて、消耗部品を交換するなどのしっかりとしたメンテナンスや、高額な公式オフィスソフトを付属させているなどのケースは、まれです。
リクツで考えても、普通の中古パソコン店やネット通販で売っているお店に比べて、販売会といった形式を取る以上は、イベント会場を借りる費用や、大々的にチラシを印刷して配布する費用や、いっぺんに人を集める上でその対応を行う複数スタッフの人件費などが掛かりますから、その分パソコンそのものの純粋な仕入れ値にそういった費用が上乗せされて結果的に代金が高くなってしまうのは、当たり前といえば当たり前のことかと思います。
役所で使っていたパソコンだからといって、頭の中で「税金で必要以上に立派な機械を使っていたのが、お役所仕事で適当に処分されて、それが安く市場に出回ってきたんだ！」という都合の良いストーリーを勝手に作ってしまう方もいらっしゃるようですが（実際にそういうお考えで購入してから、後でパソコンがすごく遅いのだけど…と当店へ相談されてきた方がいらっしゃいます）、そういう事実はそうそうありませんので、ご注意ください。むしろ、税金で購入されたパソコンは、性能は最低限、オプションの類もほとんどなく、デザイン性も度外視といった、商品価値としてみた場合は低めのものが多くなりがちです。
また、イベント販売形式の業者の場合、実店舗などが無い場合も多く、トラブルや問題が発生した際の対応にも不安が残ります。基本的に、あまり知識の無い方が中古パソコンを購入される場合は、中古パソコン販売を行っている店舗で購入されることをオススメします。何か問題があっても、お店に持ち込んだり、相談したりといったアフターケアがし易くなります。
もちろん、完全にイベントの趣旨や性能や価格やアフターケアに納得して購入される場合は、問題ありません。性能に比べて多少割高でも、役所で使っていたという事実の方こそが大事だったり、後日に何かトラブルがあっても対応に自信がある場合などです。そういった方が納得ずくで購入される場合は、あえてお止めしないようにしています。
最新 Windows 11 搭載！等と謡っている、ネットオークション出品商品
こちらは特に悪質な商法になりますが、発売から5年～10年も経ったような非常に古いパソコンに、裏技を使って強引にWindows 11をインストールし、それをまるで新しい年式のパソコンのように見せかけて、「ヤフオク」や「メルカリ」といったネットオークションで販売する業者がいます。過去、新しい Windows OS が普及する際にはよく見られた方法です。個人取引が盛んとなった昨今では、以前に比べてさらに目に触れる機会が増えてしまいました。
パソコンの型番や年式を伏せ、あるいは分かりづらくしてから、もっとも目立つ画像には「Windows 11 搭載」「大容量メモリ」など、イメージ先行の中身のないPRワードを並べて、画像編集で見た目だけキレイにして売られているパソコンは非常に多いです。CPUの型番や部品の良し悪しが分からないまま、うっかり買ってしまうと、様々なトラブルや不具合に遭う可能性が高くなります。 Windows 11が搭載されているからといって、良いパソコン、新しいパソコンとは限りません。その他の細かい情報をきちんと精査して比較するようにしましょう。
こういった流行はネットを利用した「転売」で生活しようとする人が増えたため。
長引くコロナ禍によって、仕事や顧客を失った人々のうち、一定の割合で、自宅でも出来る「転売」を行って生活の糧にしようとする人が増え続けています。人気のゲーム機や、それにパソコン、最近ではプラモデルなど、大きさ・体積の割に高い値段で取引されるものは、彼ら「転売ヤー」には狙われやすい商材のようです。
最近、ネットメディアやテレビ番組でも、こうした「転売」の悪い面について、問題視されることが増えて来ました。
イメージだけで判断しない。詳細を確認すること。理想は実店舗での購入。
今後、ますます「ネットでの質の悪い取引」は増えていくと思われます。質の良し悪しを見抜く力が重要になります。分からないことを分からないままでネット取引を行うのは、貴重なお金を闇の中に投げ入れるようなものです。そこまで詳しく調べる暇がない！という場合は、架空のお店ではなく、できるだけ実店舗での購入をオススメします。ネット通販より高そうに見えても、安心や信頼には変えられない、そんな時代が訪れつつあります。
