【今さら聞けない?】SIMロックフリーとか、格安SIMってなに?という解説
こんにちは、店長の平山です。
スマートフォンやタブレットの設定代行なども承っています。
いまさら聞けない?格安SIM(シム)とかSIMロックフリーって何?
さて、最近、知り合いや友人とスマートフォンやタブレットの話をしているとき等、たびたび「シムロックフリー」だとか「格安SIM」だとか「MVNO(エムブイエヌオー)」だとかの言葉が出てきませんか?
なにやらスマホやケータイ料金が安くなるようだけど、言っている言葉が専門的すぎて良く分からない・・・今回は、そんな「話についていけない」あるいは「なんとなく安くなるイメージはあるけど詳しく分からない」「適当に話を合わせている」と言う方に向けての、解説記事です。
なお今回は内容が多いため、要点のみを分かり易くまとめて、箇条書きにしたいと思います。それでも全部を把握するのは大変かもしれませんが・・・どうかお付き合い下さい。
SIMロックフリー端末・格安SIMカードについてのカンタン解説
ここでは、SIM・格安SIMと対応端末について、分かりやすく段階的にご説明します。ちなみにSIMは「シム」と読むのが一般的です。
- ふつう、スマートフォンや、タブレットで、外出時のインターネットや電話をするには、通信用カード、通称「SIMカード」を差し込んで使うことになります。SIMカードが無ければ、メールやブラウザやLINEなどのインターネット使用(外出時)はできませんし、電話も、ショートメッセージ(SMS)も、できません。
- 忘れている方も多いですが、皆さんがケータイやスマホを契約した際や、機種変更をした際には、最初にこのSIMカードを本体に差し込んでから、使っているはずです。
- SIMカードが無くても、自宅や会社などの無線LAN(Wi-Fi)経由でインターネットをすることだけなら、出来ます。しかし、外出時のインターネットや、普通の電話としての利用は、できません。
- 一般的には、携帯やタブレットを購入する際には、同時に、Docomo、AU、Softbank といった国内三大通信業者のどれかと契約して、そのSIMカードを使用する流れになります。実際、「なんとなく」そうしている方が、ほとんどだと思います。
- しかし、その3社の通信料金プランについて「自分はそれほど使わないので、もっと安いプランにしたい!」という利用者に向けて、上記3社の他にも、SIMカードを販売・レンタルしている業者が、いくつかあります。そういった業者をMVNO、提供している安いSIMカードを、格安SIMと呼んでいます。
- Docomo、AU、Softbank などの通信会社との契約を解約して、その代わりに格安SIMをうまく活用すれば、月間の通信費を、大幅に抑えられる可能性があります。
- それで最近、多くの方にこの「格安SIM」が注目されています。通信関連の企業以外にも、イオンやTUTAYAなどの、もともとは通信と関係なかった企業さえも、この業界に参入してきています。
- ただし、この格安SIMを使える機械(”SIMロックフリー”または省略して"SIMフリー"端末)と、使えない機械(SIMロック端末)があります。ここが、要注意ポイントです。
- これまで、通常の電器店、量販店、携帯ショップで買える機械は、そのほとんどが、SIMロック端末(格安SIMが使えないタイプ)ばかりでした。
- つまり、この記事をみて、今みなさんが使っている携帯、スマホ、タブレットを、「よしこれから格安SIMに切り替えよう!」と思っても、お持ちの端末が格安SIMに対応していない場合が多いのです。
- 昨今では、国の指導により、各通信会社にSIMロック解除が義務化されたので、ソフトバンクなどの携帯ショップでも一部のSIMフリー端末は販売されるようになってきましたが、まだ種類が限られていたり、SIMロック解除できるようになるまでに数か月かかる場合があったり、さまざまな制限があることが多いです。
- すべてのスマートフォン機種でSIMロックなしの完全解放がされるのは、まだ先になりそうです。
- 2015年現在では、自由に使えるSIMロックフリーの端末が欲しい場合は、ネット通販や、中古ケータイショップなどで購入するケースが多いようです。近場の電器店やケータイショップでも多少の取扱いはあるかもしれませんが、かなり少ないと思われます。
- なお、海外からSIMフリー端末を個人輸入する方もいますが、その場合、日本国内の法律をクリアしていないことがあるので、注意が必要です。(技適マーク問題)
- また、SIMロックフリーの端末は、これまでDocomo、AU、Softbankなどで普通にスマホを買う時のような割引制度がありません(2年使い続ける約束で数万円安くなるといういわゆる”2年縛り”)ので、いつもの機種変更の時のような感覚でいると、機械自体の購入代金について、とても高く感じるかもしれません。
- 中古で安く入手しようにも、SIMフリー端末の人気があるので、それほど安く出回っていません。特にiPhoneやiPadなどのアップル製品のSIMフリー版は貴重で、中古でもあまり値下がりしませんし、在庫がかなり限られており、好みのモデルを狙って入手するのは、難しいかもしれません。
- また、相性の問題もあります。とあるSIMロックフリーのスマホと、格安SIM業者のカードの組み合わせでは、正しく動作しない、という事例もあります。端末の購入前に、契約予定の格安SIM業者での動作検証結果などを、インターネットで調べておいた方が良いでしょう。
- また、通常、格安SIMは、安い代わりに、使える通信量に制限があります。メールチェックや調べ物程度には良いですが、毎日Youtube動画を学校や通勤途中で見る、というようなヘビーユーザーの方には、すぐに上限が来て満足に使えなくなってしまうので、おすすめしません。
- 動画やテレビ電話などの大量データ通信が必要であれば、無線LANの使える場所で行うようにする、などの工夫が必要になります。
- 格安SIMにも色々パターンがあり、インターネット通信のみで電話は使えないもの、通話もできるもの、通話は出来ないがショートメッセージ(SMS)とインターネットが出来るもの、など、通信量の制限のほか、そういった点でも、月額料金が変わってきます。
- また、「使い放題」をうたう格安SIM業者が定期的に現れて宣伝を行いますが、実際には、言葉とは裏腹に、何らかの制限があったり、最初の数ヶ月だけ、というケースがほとんどで、本当の意味で「ずっと」「高速で」「使い放題」の業者はほぼ無い、と考えています(これは個人の感想です)。業界の仕組み上、本当に使い放題にしてしまっては、ビジネスにならないハズなのです。そういう宣伝を行う業者であればこそ、よくよくパンフレットや約款やサービス内容を厳重に調べてから契約することをオススメします。
- 格安SIMを提供している各種業者、通称MVNOから入手したSIMカードについて、流通経路の関係から、「Docomo」などの、大手通信業者のロゴが印字されている場合があります。スマホに差し込んだ際の画面でも「Docomo」と表示されることがあります。
- しかしあくまでそのSIMを提供しているのは、Docomoではなく、契約したMVNOです。通信出来なくなった場合のクレームやサポートは、Docomoではなく、契約した業者に連絡することになります。
- 格安SIMのことをよく知らないまま、安さに釣られてMVNOと契約して、その後でDocomoなどに問い合せ・クレームなどが寄せられるケースが多く、問題になっています。提供する側の分かりづらさ・説明不足と、利用者側の知識不足・勘違い、どちらもトラブルの原因になりえます。それぞれの努力が必要かと思います。
非常に面倒くさい格安SIMの世界。安さと引換えに知識が必要。自己責任で。
さて、ここまでの内容をまとめますと、
- ややこしい(業界の仕組みや料金コース)
- めんどうくさい(使う際の設定や契約など)
- リスク多し(最大通信量の制限や、機械とカードの相性など)
・・・という三重苦です。月々の通信料金を安くする為!とチャレンジする場合は、事前にきちんと調べて、知識を仕入れておくことが重要です。
安易に格安SIMに切替えて、後になってからトラブルになっても、以前に使っていた通信会社(Docomo、AU、Softbank)は助けてくれません。それらの企業との付き合いを切って、安い・説明少ない・通信量少ないMVNOとの契約に切替えるわけですから・・・くれぐれもご注意ください。
家庭用IT関連機器なら、だいたい設定代行しております。
さて当店では、パソコン(Windows、Machintosh)以外の各種のIT機器の設定についても、「自分ではセッティングに自信がない!」「自分でやってみたけど、うまくできなかった!」と仰られるお客様より、代行を承っております。
例)
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※ただし違法改造や、本来の用途や仕様を外れた使い方の指導や設定はお断りしています。
各種IT機器のセッティングや導入方法などについて、ご相談、ご依頼お待ちしております。(もちろん有料です。メールやコメントなどでご質問を受けても、無償での解決や対応はしておりませんので、ご了承ください。)