【解説】パソコンの節電について【出張指導も】
パソコンの節電をしよう!
全国的な電力不足により、政府から節電要請が出ています。しかし猛暑でエアコン不使用は熱射病リスクがあります。では別の部分で節電しよう!と考える方も多いかと思います。私自身も、その1人です。
パソコンは工夫次第でさまざまな角度からの節電が可能です。私の知り得るテクニックを、いくつかこの記事で紹介します。
パソコン消費電力のめやす
機種などによって消費電力には差があります。大まかな消費電力は以下の通りです。(単位:W)
- 一般的なノートパソコン 10W ~ 120W
- 一般的なデスクトップパソコン 30W ~ 200W
- ゲーミングパソコン 300W ~ 800W
繰り返しますが、上記はめやすです。機種や性能によって消費電力は大きく異なります。また、作業を行っている時、何もしていない時、スリープしている時など、シチュエーションによってもパソコンの消費電力は大きく上下します。
パソコン節電テクニック(1)冷却効率の向上(冷えやすくする)
パソコンの発熱を抑え、冷却しやすくすることで、消費電力が抑えられます。具体的には、以下のようなことをします。
- 内部の清掃をする。特に、冷却ファンのホコリを取る。(ファン効率向上)
- タワー型パソコンの場合、内部の配線などを整理し、空気の通り道を広げる。(エアフロー改善)
- ノートパソコンの場合、底面にパソコンを立てるための”ツメ”があれば起こし、空気が流れるスキマを作る。または金属製のノートパソコン台(放熱台)に乗せて使う。
- どのパソコンの場合でも、熱のこもりやすい場所ではなく、風通しの良い、陽の当たらない場所で使う。
- 書類を立てかけたり、雑誌を載せたりしない。パソコンの筐体自体に放熱する役割があるため、保温性のある紙などで包んでしまうと冷却しづらくなる。
【要注意】パソコンを冷やす場合は、水気は厳禁です。水濡れや結露による故障の可能性があります。基本的には空気で冷やすことを徹底し、心がけましょう。また、内部の清掃を行う際は、必ず電源を切り、電源ケーブルを完全に抜いてから行います。その他、基盤などを痛めないよう清掃時は細心の注意を払って下さい。ご自身での作業が難しい場合は業者に依頼して下さい。
パソコン節電テクニック(2)パソコン自体のエコ機能を使う
有名メーカー製のパソコンには、最初から「節電」「エコ」などの名前がついた電力節約アプリが付属している場合があります。そちらを立ち上げて、節電の設定をするだけでも、一定の効果が得られます。
パソコン節電テクニック(3)ディスプレイの明るさを抑える
液晶の明るさ設定で、普段よりも暗く設定すればそのぶん消費電力が減ります。明るさ最大の状態から最小の状態まで下げれば、液晶の商品電力を数十%カットできます。
パソコン節電テクニック(4)夜間に充電し昼間はバッテリー稼働する
ノートパソコンやタブレットの場合、電力ピーク時の昼間はコンセントを抜き、夜間に充電していたバッテリー電力で動かす、という方法も有効です。夜間は電気代が安くなる契約の方は、特にお得な作戦です。
パソコン節電テクニック(5)作動時の負荷をへらす。
パソコンに複雑な仕事、パワーの必要な作業、多くの作業をさせると、消費電力が増えます。不必要な機能や、過剰な性能はオフにしたり、カットした方が節電になります。
- 使用頻度の低い常駐型ソフトウェアを、オフにする(スタートアップ設定を解除する)
- 使い終わったアプリ、ソフトウェアは逐次終了する。ウィンドウを閉じてから次の作業を行う。
- すぐに使わない周辺機器は外しておく。電源を切っておく。(外付式ディスク、プリンタ、Webカメラ等)
- 性能を抑えて使う。パソコンの電源設定や、各種BIOS・UEFI設定、グラフィックボード設定、ゲームごとのコンフィグ設定など。
パソコン節電テクニック(6)むやみに点けたり消したりしない。
パソコンの場合、こまめに電源を切れば節電になる、というわけではありません。パソコンは、起動する時に電力を大きく消費します。むやみに電源を切ったり点けたりしていると、かえって消費電力が増えてしまいます。
これも個体差がありますが、パソコンを起動すると、”90分つけっぱなしにしていた場合”と同じ程度の電力を一気に使ってしまうようです。つまり、20分~30分程度使わないからといって電源をいちいち消していると、かえって沢山の電力を使ってしまうわけです。90分以上は使わない、と確信出来る場合に、電源をきります。
短時間だけ席を離れる場合などは、簡易なスリープ機能・休止機能などを使うほうが節電になります。
さいごに
上記以外にも節電テクニックはあります。今回は代表的な物を紹介いたしました。
より具体的な設定方法、お掃除の仕方などが知りたい方は、当店の出張指導サービスをご利用ください。または、何らかのネットトラブル復旧や、パソコン修理など他のサービスをご利用の際に、”ついで”にご質問ください。
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