2021年版「照明のスマート化」手段比較【アレクサ対応】
自宅をスマート化(遠隔操作・自動制御など)したい!
IoTが大好きです。インターネット家電はどんどん導入したいです。すでに我が家では、スマート化が比較的簡単な音響関係、テレビ、エアコン等は、それぞれ連動させて音声などで制御できるようになっています。
スマート家電の音声制御はとても便利。コロナ対策にも
- 「アレクサ、エアコンを28度に設定して」
- 「アレクサ、Prime Video で『鬼滅の刃』を再生して」
- 「アレクサ、クリスマスソング流して」
- 「アレクサ、電気つけて」
- 「アレクサ、明日の1時に病院の予定いれて」
- 「アレクサ、今日届く荷物の時間変更して」
- などなど。※「アレクサ」はアマゾン社の提供するAIシステムの名前です。
「スマートスピーカー」などのスマート家電を導入すると、いちいちリモコンを探したり、それぞれの機械のそばまで行ってスイッチ操作をしたり、パソコンやスマホで面倒な手続きなどをすることもなく、仕事や家事や別の作業をしながら言葉だけで用事が済んでしまいます。ほんの10年前のSF映画でみたような、近未来世界の生活が既に実現しているんですね。
また、手垢のついたスイッチなどの接触機会を減らす事で、コロナ対策にもなります。
スマート家電は数千円から後付可能!【大規模工事不要】
驚くべきことに、こういったシステムを導入するのに、大掛かりな工事は必要ありません。新築の家屋でなくとも、既存の住宅にも導入可能です。すでにインターネット環境およびWi-Fi設備があれば、家庭内のスマート化したい部分だけを選んで、ほんの数千円ずつの投資で、少しずつ生活をグレードアップさせることが出来ます。
スマート化で自動制御いろいろ
音声入力の他にも、スマート化することで、さまざまな自動制御が出来るようになります。
- 外出先からスマートフォンで家電を遠隔操作
- 時刻によって自動的に空調や照明を作動させる
- 「2階」や「子供部屋」などと区分して、一斉にオンオフさせる
- 温度センサーや人感センサーやドアの開閉センサーなどと連動させて、条件付する(室温に合わせてエアコンを動作させたり、ドアが開いたり人が近づいたら照明をつけるなど)
スマートホームの登竜門!照明のスマート化
テレビやスピーカーなどのAVシステムは、配線などが露出しているため比較的スマート化が容易です。エアコンも電気系統自体は単純なので、スマート化にそれほど支障はありません。
ただし照明に関しては、配線が壁内に埋め込まれている部分も多く、照明器具自体もさまざまなタイプ・仕様のものがあるため、スマート化は一筋縄ではいきません。今回の記事では、タイプごとでのスマート化手段について紹介していきます。
照明のスマート化は選択肢が多い!各手段の比較
1,スマートシーリングライト ※オススメ度:★★★★☆
照明そのものが、Alexa等のスマートホームに対応しているタイプです。部屋の天井に「引っ掛けシーリング」が付いている場合は、簡単に取付・交換が出来るスマートシーリングライトがオススメです。
取付条件 | ・天井から引っ掛けシーリングが付いている場合 |
長所 | ・設定が比較的容易 ・色や明るさを自由に調節可能なタイプが多い |
短所 | ・単価が高め(寿命での交換コストも) ・デザインがとても少ない。(ほぼ単純な丸形のみ) |
2,スマート電球 ※オススメ度:★★★★☆
LED電球自体がスマート対応しているタイプです。既存の照明器具のうち、電球を交換するタイプは、これで対応できます。
取付条件 | ・電球タイプの照明器具 |
長所 | ・設定が比較的容易 ・色や明るさを自由に調節可能なタイプが多い |
短所 | ・単価が高め(寿命での交換コストも) ・E26型が多く、E17型が少なめ |
3,既存照明(赤外線式)+スマートリモコン ※オススメ度:★☆☆☆☆
既存の照明が赤外線リモコン式なら、スマート家電リモコンで、リモコンの信号を読み込むことで対応できる場合があります。
エアコンやテレビの操作のためにリモコンハブを既に導入している場合、ついでに照明も操作可能になるかもしれません。ただし既存の照明の中には適応しない機種も多く、適応できても、明るさやタイマーなど細かい操作までは出来ない場合も多いようです。
取付条件 | ・既存照明が赤外線リモコン操作出来る場合 |
長所 | ・今までの照明をそのまま使える |
短所 | ・対応できる照明がやや少なめ、細かい操作が難しい |
4,赤外線式シーリングアダプタ+スマートリモコン ※オススメ度:★★★★☆
上記のスマートリモコンで適応できない機器の場合、引っ掛けシーリングと照明の間に、コレを噛ませることで赤外線操作を経てスマートリモコンで制御する仕組みです。器具自体も安いですし、蛍光灯などの寿命が来た場合の交換も、今まで通り低コストで行えるので、経済的です。
取付条件 | ・引っ掛けシーリングを使用している照明器具 |
長所 | ・既存の照明をそのまま利用可能 ・寿命が来た場合も、今まで通り蛍光灯など安価に交換可能 |
短所 | ・ON/OFFの操作しか出来ない ・スマートリモコンの設置位置に注意が必要 |
5,物理式スマートスイッチ+スマートリモコン ※オススメ度:★★☆☆☆
物理的にスイッチを押してくれる「指ロボット」を壁スイッチに取り付けることで照明のオンオフをさせることも可能です。ただし電池交換が必要です。
取付条件 | ・ボタン押下する装置全般 |
長所 | ・照明以外にも、ボタン操作する家電などに使える |
短所 | ・電池交換が必要 |
6,赤外線式 壁スイッチ+スマートリモコン ※オススメ度:★★★★☆
上記の指ロボットは電池が必要ですが、壁スイッチが初めからスマート対応していれば、電源が供給されるため電池交換の必要がなくなります。スマート家電ブームより以前に発売された赤外線制御式のスイッチが、実はSwitch bot 等のスマートリモコンと相性がよく、これを壁に埋め込むことで、引掛けシーリングなどのない天井直付け式の照明などもスマート化が可能です。
取付条件 | ・電気工事士資格が必要 ・LED照明の場合はコンデンサ追加等が必要な場合あり |
長所 | ・天井直付け式の照明も制御可能 |
短所 | ・取付に工事業者を呼ぶ必要がある ・2ボタン以上対応のものは高価 |
8,Bluetooth/Wi-Fi対応 埋込用スマートスイッチ ※オススメ度:★★★★★
パナソニックの「アドバンスシリーズ リンクプラス」などの製品を使用すれば、壁スイッチがアレクサ対応になります。工事業者を呼び、さらにオプションとしてWi-Fiアダプタを追加する必要があるため、かなり費用が掛かりますが、可能であればもっとも利便性が高くお勧めです。
https://www2.panasonic.biz/ls/densetsu/haisen/switch_concent/advance/lineup/linkplus/
取付条件 | ・電気工事士資格が必要 |
長所 | ・天井直付け式の照明も制御可能 |
短所 | ・取付に工事業者を呼ぶ必要がある ・かなり費用が掛かる ・導入と設定が少しだけややこしい |
9,スマートテープライト ※オススメ度:★★★★★
少し変わり種にはなりますが、3~5メートルで売られている、テープ式のライトです。明るさや色も調整可能で、コンセントさえあれば、階段や手すり周辺の手元や足元の灯りとして使ったり、間接照明として置物や玄関やクリスマスツリーなどのライトアップに、と幅広く使い道があります。
取付条件 | ・電源のみ |
長所 | ・折り曲げ、カットも可能 ・色、明るさの変更可能、点滅や音楽との連動も |
短所 | ・設置場所によってコードの取り回しに工夫が必要 |
【最後に】ひと部屋ごと、照明ごとに細かく検討が必要
機能面を重視するなら、最初からスマート対応しているスマートライトや電球を導入したいですが、コストやデザインの面で合わない場合は、個別に赤外線式リモコンとの併用や、壁スイッチの工事も検討する必要があるかと思います。
また、家中の照明をすべて同じ方式にすれば良い、とは限りません。玄関、寝室、浴室などでは照明を使うタイミングや時間帯も違いますし、特に音声入力や時間の指定などをする必要性がそもそもない部分もあるでしょう。
結局は、手段を全て知った上で選択できれば、それがベストではないかと思います。