パソコンの中のデータを消さずに修理します。消去を希望される場合は完全消去します。
今回は、お客様のパソコンをお預かりして修理する場合の、データ保全ポリシーについて、です。(出張訪問先でその場での修理が出来ない、比較的重症な場合のデータの保全についての処置の方法)
可能な限り、パソコン内の写真やメールや書類やアプリや設定を元のままで修理します。
パソコンを製造したメーカーや、電気店の修理窓口や、大手の修理店にパソコン修理を依頼する際、「パソコン内部のデータは削除されます」という趣旨の注意とともに、同意書へのサインを求められる場合が、多々あります。(データが消える前提で同意しないと修理してもらえないケース)
当店では、お客様のパソコン内の大切なデータは、出来る限り消去しないよう、出来るだけ元のままの感覚で修理後も継続して使えることを優先し、一時的に別の記憶装置に中身を移し替えるなどしてから、パソコンの修理を行います。(直ってからまたデータなどを戻すなどの処置を行います。)
初期化(リカバリ)が必要な症状の場合、一部のアプリについて、復元用の材料が無ければ消える場合があります。ユーザーデータは残ります。
ただし、パソコンの症状によっては、中身を一度まっさらにキレイにしないと直らない、というケースもあります。これが、「初期化」「リカバリ」「OS再インストール」といった作業です。
その場合、パソコン内部の写真や書類などについては作業前にあらかじめ複製しておけば良い(これも当方で代行します)のですが、各種のソフトウェア、アプリ、プログラム、インターネットや電子メールやプリンタの設定などは、一度どうしても消えてしまうことになります。(それらが不具合の原因になっていることもあるので、リカバリでは一度消してしまわなければなりません)
お客様方に、それらのプログラムなどの再インストール用の材料がきちんと残っているならば、当方で復元することは可能なのですが、「CD-ROMを無くした」「ライセンスキーを無くした」「登録用パスワードを忘れた」「前に人から譲ってもらったから無い(違法コピー)」等の場合は、一部の復元を諦めたり、再度おなじものを追加購入するなどの対応が必要になります。
記憶装置が損傷がひどい場合は、専門のデータ復旧サービス(高額になります)を使うか、諦めるかのご判断になります。
また、パソコンの故障箇所が、まさに記憶装置そのものだった場合は、軽度の「論理障害」であれば当店で安価に対応可能ですが、重度の「物理障害」である場合は、データを取り戻すためには、外部の復旧業者に復元の見積りを取って依頼することになります。(物理障害の場合、おおよそ数万円以上の費用が掛かります)
この点は、ハードディスクなどの障害だと診断がついた時点で、必ず事前にお客様にご相談いたします。
逆に、お客様がデータ消去をご希望される場合は、完全消去、完全破壊などの対応を行います。
むしろ、パソコン内のデータをすべて消したい、漏洩しないように完全に破壊したい、というご要望にも、対応いたします。再利用のご予定がある場合はソフトウェアを使用した完全消去を行い、記憶装置を取り外して廃棄してよい場合は、物理的に完全破壊致します。
参考ページ:パソコン修理サービス(パソコンサポート仙台宮城)