【対応事例】ZOOMを起動すると「証明書に問題があります」のエラーが表示される【富谷市】

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こんにちはパソコンサポート仙台宮城・店長の平山です。

富谷市からの持ち込み相談。Windows 8.1 でのZoom使用時のトラブルについて

Zoomのアイコン(公式サイトより引用)

先日、「テレビ会議などで使用する『Zoom』のソフトウェアを使おうとすると、エラーが表示されてしまって使えない」というご相談がありました。即日解決しましたので、その内容をご紹介します。

Zoom起動時エラーの原因は、パソコン内の時計がズレていたせい。

先に答えを書いてしまうと、時計がズレていたせいです。Zoomの運営会社にある「サーバー」と通信した際に、こちら(パソコン)側の情報に異常があると、『不審なアクセス』とみなされてしまい、通信でやりとりしてもらえないんですね。「なんだ、それぐらい。時間が違ったって別にいいだろう」と思われる方もいるかもしれませんが、セキュリティやシステムの仕組み上、そうはいかないんです。

要するに、時計さえ合っていれば問題ないので、素直に改善することとしましょう。

画像はWindows10 での時計・カレンダー表示。ズレていると様々なトラブルの原因になる。

何度修正しても時計がズレるのは、パソコン内部の電池切れ、またはマザーボードの故障、Windowsのシステム異常など。

しかし今回ご相談で持ち込まれたパソコンは、何度デスクトップ画面から時刻を修正しても、再起動するとすぐにまたズレてしまいます。こうなってしまう原因は、複数考えられます。

  • 年月日や時刻を記憶しておくための、パソコン内部のボタン電池が切れてしまった場合。
  • 時計機構を内蔵しているマザーボードが、故障してしまった場合。
  • 日時を表示したり、インターネットで時刻を自動で同期(調整)する Windows OS のプログラムに、何らかの問題が発生した場合。
パソコンの基盤(マザーボード)に配置されたボタン電池の電力で、日時やパソコンの基本的な設定(BIOS/UEFI)の値が記録されています。

正直、電池交換で済んでくれるなら、とても簡単なのですが…どうも今回のお客様のパソコンにおいては、電池切れでは無さそうな感じです。

電池切れなのであれば、日時の情報はマザーボードを製造したメーカーの定めた初期値(例えば2000年1月1日など)に戻ってしまう場合が多いです。が、今回の症状では、パソコンを起動するたびに、「年」「月」「日」「時」「分」などの部分的な数値だけが書き換えられてしまう状態でした。これは少し珍しい症状で、お客様に安易に「電池切れで直ると思いますよ~」と言ってしまうのは、怖いように思いました。ちゃんと解決しようと思うなら、本当に電池交換だけで直るのか、マザーボードか、システムの同期などに問題があるのか、もう少し原因を突き詰めて、特定したいところです。

とはいえ、勝手に検査などの段取りを進めるわけにはいきませんので、以上の私の見解をお客様に正直にお伝えして今後の方針についてご相談することとしました。「何でも任せてください!」と勝手に決めてしまうより、ご一緒に考えてもらうことも、こういった仕事では重要だと思います。

今回は、費用を抑えるために「Zoom使用前に時計をチェック」を徹底するようご指導して終了。

お預かりして分解・精密検査をするとなるとそれなりに費用が掛かります。が、時計をチェックして直すだけなら、ご自身でもそれほど難しくありません。それに年式から考えて、パソコン自体の寿命もそう長くないため、あまり多くの費用を掛けるのも、経済合理性の面で、非効率なように思われました。毎回、パソコンを起動するたびに時計チェック&修正をするのは手間ではありますが、逆に言えばそれだけやれば、当面の問題は回避できます。

結局、お客様とご相談の結果、「時計を合わせてからZoomを使いましょう」ということになりましたので、今回は最低解決料金の 4,400円 のみで終了です。もしまた調子が悪くなったら、またすぐご相談ください。その時にまた、最小限の費用での問題解決を、ご一緒に検討しましょう。トラブル解決業者としては「根本的に悪いところは全部直したい!」とも思うのですが(もちろんその方が売上になりますしね)、実際のお客様の立場にって、費用に見合うかどうか、ご自分で出来るかどうか、といった事柄も十分に考慮すべきだと考えています。このあたりは、業者さんによって見解が異なるところかもしれませんね。

(他の業者さんの中には、「またすぐおかしくなったらかえってストレスじゃないか?」「ウィルスの可能性も考えたら多少強引でも検査で預かるべきでは?」「お客様に詳しいことを説明しても難しくてかえって負担じゃないか?」等と考える向きもあるようですが、当店では今後も「ご一緒に考える」という方針は大事にしていきたいと思います)