コンピュータウィルスによる被害相談が減少しています。代わりに増えている被害相談は…
おはようございます。 店長の平山です。個人宅や中小企業様を対象に、パソコンやスマートフォンの設定代行やトラブル対応を行っています。
さて、ここ数年、急激にウィルス被害のご相談が減ってきています。「パソコンがウィルスに感染してしまって動かなくなってしまった」「勝手に電子メールを送信してしまった」などの被害相談は、令和に入ってからは年間でも片手で数えられる程度になっています。
コンピュータウィルス被害が減った要因とは
ウィルス被害が減った要因は、大きく2点であると考えています。ひとつは、WindowsOSが、標準でセキュリティソフトを搭載するようになったこと。
もうひとつは、最近ではコンピュータウィルスを作るより、セキュリティソフトが対策をしづらい広告宣伝や情報収集を目的とした”マルウェア”の製造と頒布の方が儲けになるから、という理由ではないかと私は考えています。
マルウェア(広告表示や情報収集目的の迷惑ソフト)の被害相談は、近年かなり多いです。
パソコン起動時のデスクトップ画面や、インターネットブラウザを開いた際などに表示される、各種の迷惑な広告、嘘大げさ紛らわしい各種の警告表示など、「見た目に邪魔」「パソコンが遅くなった」などの理由で、当店へかなりの数のマルウェア被害相談が寄せられています。
こういった、パソコンの破壊や伝染などの犯罪行為を行わない、あくまで広告宣伝や情報収集のみが目的のソフトウェアが対象の場合は、残念ながらセキュリティ対策ソフトでは防げない場合が多いです。
パソコンを使っている側としては、パソコンの動作速度も落ちるし作業の邪魔だし迷惑であることには違いないし、ちゃんと誰かにやっつけて欲しいものですが、実質的に野放し状態になっているのは、”敵”の方も法律の一線を越えないギリギリのやり方を学習しているということなのかもしれません。
マルウェア対策は他人任せに出来ません。自身で警戒を!
マルウェアは、たいていの場合は、インターネット広告などを介してパソコンに入ってきます。「あなたのパソコンに問題があります。調べるためにここをクリック!」または、「この先のアダルトコンテンツを閲覧するためにはここをクリック!」などの誘い文句で、使用者自らが望んでソフトウェアをインストールするように誘導しようとするパターンが非常に多いです。
いくら相手の言い分が本当らしく思えたとしても、私の長年のサポート経験から言いまして、インターネット広告から誘導されるソフトウェアは、たいていロクなものがありません。怪しいネット広告はクリックしない、ましてインストールが必要なソフトウェアは軽々しく許可しない、導入しないのが鉄則かと思います。
セキュリティ対策ソフトはまだ必要?パソコンの用途によって要検討
コンピュータウィルスの感染事例が減り、流行のマルウェアはほとんど防がないとなると、じゃあセキュリティ対策ソフトって必要かな?とお考えになる方も当然いらっしゃると思います。
その疑問に対して、あくまで当店代表の私個人の見解ではありますが、用途によって検討すべきかと思います。具体的には、一般ご家庭や一般事務用などのパソコンではWindows標準の「Windowsセキュリテイ」の使用をまず第一にお勧めしています。コンピュータウィルスが絶滅した訳ではありませんので、最低限の防衛は必要です。購入時から付いてくるものですが、それをきちんと作動させることが重要です。
そして、それでは不安が残る(本当に無料のソフトで大丈夫なの?)という方や、業務用パソコンの中でも特に重要なもの(重要機密を保存したり、日常的に金銭をやりとりするパソコン)については、非常に機能が多く高機能な、有償のセキュリティ対策ソフトの導入をお勧めしています。
さいごに
事前に警戒を!とこのような記事で訴えていても、やはり人間がパソコンを使う以上、何らかの油断や操作ミス、思い込みや勘違いなどによって、パソコンにコンピュータウィルスやマルウェアが入り込んでしまうケースは今後もありえる話です。
もしご自身での対処方法が分からず困ってしまったり、ご自身で対処する時間が惜しいなどの場合は、当店までお知らせください。当店から日帰り可能な範囲にお住まいであれば、出張サポートで対応いたします。