新品と偽って、故障寸前の中古ハードディスクを取り付ける悪質修理業者がいました。ご不安な場合はセカンドオピニオンを

こんにちは、パソコンサポートの平山です。

パソコン修理や出張設定の仕事をしています。

パソコンサポート・パソコン修理・パソコントラブル対応のプロ業者

さて、近隣都道府県で私の同業者が数十件は存在していますが、

その中には、とんでもない業者も紛れ込んでいるようです。

これは、つい先日の体験談です。

別の修理業者から戻ってきたパソコン。不審に思ったお客様のご依頼で調べてみると・・・

とあるお客様が、当店とは別の業者さんに修理にだして、戻ってきたパソコン。

修理直後だというのに調子がおかしい為、セカンドオピニオン(別の業者、別のお医者にチェックや参考意見を頼むこと)として、私が出張診断に呼ばれ、そのパソコンを見てきました。

すると…

まず、「デバイスマネージャー」の画面で、パソコンの全機能が動いているかどうか、チェックしました。すると、適切なドライバソフトウェアが何点か導入されておらず、パソコンの機能がいくつか正常に動作していません。プロにしては随分適当な仕事です。

表面上、パソコンは正常動作しているようですが、処置がハンパな為に、ノートパソコンについているカードリーダーが使えなかったり、正常にゲームの画面が表示できなかったりと、実際に使用する上の問題が出ています。

デバイスマネージャの画面
「デバイスマネージャー」の画面を開くと、現在パソコン内部の部品がきちんと動作しているかや、適切なプログラムが組み込んであるかどうか、一覧で分かります。(この画像は正常な例です)修理業者が、修理後にこの画面をチェックしていない、という事自体、ふつうはありえないことです。直ったかどうかの動作チェックには、必須ですから。

さらに、新品に交換したはずの部品が、実際には故障寸前の中古部品!

ここで嫌な予感がした私は、さらに詳しく調べてみることにしました。

お客様によれば、3万円以上の料金を払って、痛んだハードディスクも新品に交換したはずとのこと・・・

でもそれにしては、ハードディスクの回転音がおかしかったり(パソコン修理屋さんは耳での判断も重要です)、動作に引っ掛かりを感じます。

そこで、ハードディスクの故障状況や使用状況の分かるフリーソフト「Crystal Disk Info」というソフトを使って、調べてみました。

すると、実際に取り付けられた部品は、稼働時間16000時間超・故障寸前の中古部品でした。ちょっとこれは悪質すぎますね・・・。

故障寸前のハードディスク
検査ソフトを走らせると、目立つ黄色で「注意」という警告表示が出てきました。これはそれなりに痛んだ不良品、劣化品だということを示しています。
ハードディスクの稼働時間
「使用時間」の項目をみると、16000時間を越えています。明らかに、何年も使ったあとの中古品ですね。そもそも部品を交換していないか、別の中古パソコンから取った部品を使い回したものと思われます。

実際に、悪質なパソコン修理業者はいます。

私が伺う前に、一度はお客様ご自身でクレームに行ったそうですが、専門知識が無いために、「ウチはきちんとやった」「そんなことを言う方がおかしい」といった言い方で、追い返されてしまったそうです。

お客様は「なけなしのお金で修理に出したのに…」とガックリ項垂れてしまい、私も同業者のあまりの振る舞い、ボッタクリぶりに、非常に居たたまれない気持ちになってしまいました。

お客様がパソコンに詳しくないだろうからとこういう行為に走るのでしょうが、ちょっと詳しい人が調べれば簡単にバレるような、証拠も残してしまう稚拙な手口に、二重の意味で「素人か!」と脱力してしまいました。

例えライバルと言えど、同業他社さんとは、真っ当な仕事で競い合いたいものです…。

パソコン修理のセカンドオピニオン、二重チェックのご希望も承ります。

  • せっかく直してもらったのに、疑うのは気が引ける・・・
  • 自分では良く分からないけど、こういうものなのかな・・・
  • かなりの金額を上乗せ請求されたけれど、これが相場なのかな・・・

こんな不安感、不信感をお持ちの方は、いちど、当店のような別の業者(出張診断が安い業者)に、パソコンや修理明細を見せてみてください。

秘密厳守で、当店での見解をお知らせ致します。相手方の業者に告げ口したりは、いたしません。

そういう動きが広まることで、悪質業者がズルをし難いような社会になることを、私も望んでいます。